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事実を押さえること、誠意を伝えること

少し前ですが、今年のバレンタインデーには、母と今付き合っているパートナーから、ギフトをもらいました。

私は高校卒業のタイミングで実家を出て、宮城、京都、そして今は福岡と、実家の東京からはどこも距離のある場所を転々としてきたのですが、毎年欠かさずにチョコやお菓子を送ってくれています。

正直なところ、割と最近まで「言うても、お母さんからもらった分はノーカウントだよな。笑」みたいな、失礼なことを思っていたのですが、今年は、こうして毎年欠かさずに、自分のことを気にかけてくれる人がいるということは、とてもありがたいことだよなと感じています。

お母さんというのは、愛情の塊ですね。

そして、今年はパートナーからももらいました。
今は遠距離なので、2月14日に、というわけにはいきませんでしたが、その翌週に会った時に渡してくれました。

もらったものはと言うと、定番のチョコではなく、香水でした。
人生初の香水です。笑

最初はちょっと驚きましたが、なぜ香水なのかもすぐにわかったので、あえて香水を選んでくれたことが、とても嬉しくなりました。
特に、匂いの好みは人それぞれな部分も大きくて、おそらく、気に入ってもらえるかな、という思いもあっただろう中で、自分のことを考えて選んでくれたことが、また嬉しかったのです。

香水を選んでくれたのは、バレンタインデーの1ヶ月ほど前に、私が、最近自分の体臭を気にし始めたのだということを話していたからです。

香水という、新たな扉が開いたことも嬉しかったのですが、何より、直近のそのやりとりから、彼女なりに考えて選んでくれた、ということに真心を感じて、とても嬉しくなりました。

このエピソードから、1年ほど前のある仕事での場面を思い出しました。
2021年の12月、私が働いているColorbathで、ネパールコーヒーの販売がスタートしました。

その時、Colorbathをとても応援してくださっている学校の先生が、自分の周りの先生仲間や知人の方に、ネパールのコーヒーをお勧めしてくださったのです。
結果、その方繋がりの方から一挙にたくさんの注文をいただきました。

当時、ネパールコーヒー販売までの過程や現地から届く様子は、Colorbathを応援してくれている人たちが参加するFacebookグループで逐一共有していました。

その方からの応援のことも、そのグループで共有しよう、と代表の吉川さんにも言われ、私はこの一連の出来事について、下書きを始めました。
そして、投稿する前に、念のため吉川さんにも確認をしてもらいました。

そこでもらったフィードバックは、

「まずはファクトをしっかり書くこと。自分がどう感じたのかよりも、まず丁寧にファクトを整理して共有することが、その方に誠意を伝えることになる。」

というものでした。
正直、その時は頭では理解しましたが、体感的にはあまり納得感がありませんでした。
わかるけど、わからない。みたいなやつです。

1年経って、自分とのやりとりを踏まえて、パートナーが贈り物を選んでくれた時、初めて事実を押さえることの大切さ、それによって示される誠意について、自分の感覚を伴って理解しました。

事実を整理する。伝える。

私はこのことに対して、偏見を持っていました。
自分の意見を言えるのが尊いこと。ただ、事実を伝達するのは無機質で、誰でもできること。

でも、たとえそうだとしても、そのことによって誰かが喜んだり、大切にされている、と感じたりするのであれば、それもまた尊いことなのかもしれないなと、そんなふうに思います。


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