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日本のスノーリゾートは、マジ世界で勝負できるよ、って話
日本って、海外から見ると色々な面でかなり異質で、だからこそ旅行するには魅力的で、一度は行ってみたくなる場所だと思うんですよね。
今回は、そんな日本のスノーリゾートが、訪日外国人観光客に人気である理由について考えてみます。
まずは、スノーリゾート以前に、日本という国自体の海外からみた魅力(人気の理由)から。
理由その①:何と言っても安全!!
日本はとても安全な国ですよね。
物が盗まれる心配もまずないし、ましてや日常の中で命の危険を感じることなんてない。日本にいると当たり前過ぎることですが、(日本からの)海外旅行の際に色々とスリや盗難対策他、安全面にかなり気を使うことを考えると、訪日外国人はだいぶ楽で安心なはず。
理由その②:物価が安い
昔はそんなことなく、高い方だったと思うんですが・・・
もちろん高い安いは相対的なものなので、どの国から来たかによって印象は変わると思うんですが、近年、日本の物価は全然上がらず、世界の物価は上昇を続けたため相対的に日本はかなりリーズナブルな国になった模様。
訪日外国人が増えたのは、日本が「格安天国」だからではないか #BLOGOS https://t.co/L5Fmej7xsv
— 中平コータ (@jgpwdtmg) June 2, 2019
理由その③:食が多様で美味しい
・国土が狭いのに、海に囲まれ山もあり、北は雪国〜南は南国まで。海の幸山の幸、寒暖両方の幸があり、食材が豊富。
・寿司や刺し身、天ぷら、おせちに和菓子、発酵食品、だし、箸の利用など、独自で多様な食文化。
・ラーメン等の輸入品も、本家が驚くほどの独自進化と細分化を遂げる。
・事実、ミシュランの星獲得数都市ランキングで上位を占める。
理由その④:島国ゆえのガラパゴス文化
理由その③にも被る部分がありますが、文化も独自で多彩ですよね。
着物に浴衣、お寺や神社、日本酒・焼酎、漫画やアニメ、茶道・華道、歌舞伎に能、緑茶や抹茶、・・・
続いて、日本のスノーリゾートの魅力について。
理由その⑤:豊富な雪と、パウダースノー
インバウンドに人気のスキー場といえば、やはり有名なのはニセコですが、人気のきっかけとなったのはその雪質。究極のパウダースノーと称賛されています。
最近では、北海道だけでなく白馬や妙高エリアも人気で、どちらも北海道に負けず劣らずなパウダースノーが楽しめる上に、かなりの豪雪地帯。そもそも日本の降雪量は世界一。
なんと、世界の豪雪都市(人口10万人以上の都市)ランキングで、1位〜6位まで日本の都市が独占!!
つまり、いい雪が、たくさん降る。
ちなみに、日本が世界一の豪雪地帯である理由については、以下のサイト・記事がとても参考になりました(すごくわかりやすくてオススメです)。
・そもそも、雪が降るメカニズムとは?
・日本で沢山雪が降る理由(概要)
・冬に西高東低の気圧配置となりやすい理由(冬に北風が吹く理由)
・季節風とは?
理由その⑥:都市とスキー場が近い、更にはスキー場同士も近い
例えば、東京から電車(新幹線)で1.5時間〜で行けるスキー場はいっぱいあります(こことか)。
東京観光と、スキーで遊ぶ、が簡単に(行き来)できるので、旅行しやすいですよね。
参考:「日本に来た外国人旅行者どこに行くの?」
また、海外から日本に観光に来る方は、(日本人の海外旅行時の滞在期間と比較しても)比較的長期間滞在する傾向にあります。
「訪日外国人旅行者の動向」のP7を見てください。
2018年のデータで、約50%が4〜6日間、約40%がそれ以上(3日以下は10%のみ)。半数の方が1週間近く、更に半数近くが1週間以上(3週間以上の強者も5%もいる)。
1週間以上の滞在となると、日本の一つのスキー場だけでは少々物足りなくなってくるかもしれませんが、日本はスキー場同士がものすごく近い。一つのスキー場の近くに他のスキー場がゴロゴロあります。こんな国は他にない😘
例えば、札幌や旭川を拠点に、北海道のいろんなスキー場をハシゴとか。
うーん、行ってみたいぃ(>ω<)
— 中平コータ (@jgpwdtmg) June 18, 2019
雪バカが旭川スノーボードをオススメする5つの理由。 https://t.co/OMip0esWm6 @yukibakatanakaから
理由その⑦:リフト券代が安い
あまり理解してなかったんですが、実は海外のスノーリゾートと比べると日本のスキー場のリフト券は安いみたい。
最新じゃないかもですが、ざっとこんな感じ。
ウィスラー・ブラッコム(カナダ):1万3,000〜4,000円
ツェルマット(スイス):9,000円〜1万円
ニセコ(日本):7,400円
※いずれも1日券
「ニセコ高いなー」って思ってたんですが(実際国内では一番高いんじゃないかと思うんですが)、世界からみるとそうでもないみたい(ま、総リフト数や面積が全然違うってのももちろんあるとは思いますが。にしてもウィスラー、昔よりかなり高くなってる…)。
滞在期間も長いので、リフト券代だけで相当な出費(差)となります。
理由その⑧:温泉・温泉街
スキー・スノーボードの後の温泉はもう最高ですよね。疲れてるし、外が寒いから、雪見温泉だったりで、疲れもとれるし温まるし。
海外の方からすると、温泉にみんなで(特に裸で)入る事自体、異文化体験で面白いでしょうしね。
また海外の方は宿泊先での食事はあまり好まず、夜も街に出ることを好みますが、温泉街があると温泉も食事も外で楽しめますので、とても魅力的に映るはず。
老舗の雪の温泉街なんて、もうサイコー\(^o^)/、なわけです。
スキー・スノボと温泉は、日本の最強コンテンツだと思ってます(*´∀`*)。
理由その⑨:旅館・民宿・古民家
リゾートホテルももちろんいいと思いますが(個人的にも好きですが)、インバウンド向けにはやはり旅館や民宿(最近では古民家改築とかも)かと。
ないですもん、日本にしか。
浴衣も風情あるし。畳や襖や障子も異文化。
囲炉裏があったらもう完璧かも。。
こぢんまりとした家族経営の温泉旅館なんて、The日本て感じがしてよさげ。
地方の温泉街にあるスキー場の日本旅館、日本ならどこにでもありそうなスポットですが、それすなわちインバウンド垂涎のスノーリゾートなわけなんです(●´ω`●)
日本のスノーリゾートが訪日外国人観光客に人気な理由、まとめますと、
理由その①:何と言っても安全!!
理由その②:物価が安い
理由その③:食が多様で美味しい
理由その④:島国ゆえのガラパゴス文化
理由その⑤:豊富な雪と、パウダースノー
理由その⑥:都市とスキー場が近い、更にはスキー場同士も近い
理由その⑦:リフト券代が安い
理由その⑧:温泉・温泉街
理由その⑨:旅館・民宿。古民家
いかがでしたでしょうか?
日本人だとあまり気付かないし意識できないと思いますが、海外の方から見ると、日本て独特で、神秘的で、一度は行ってみたい魅力を秘めてると思いませんか?
その上、雪やスノーリゾートという側面で切り取った場合も、かなり恵まれた条件の国なんです。日本のスノーリゾートのポテンシャルは、世界的に見てもすっごく高いんです。
そんなわけで、インバウンドのスキー・スノボ客は年々増えているんですが、
『スキー・スノーボードを実際に体験した訪日客1人当たり旅行支出額が22.5万円なのに対し、体験なしの場合は15.2万円にとどまった。その差額をもとに試算したところ、スキー・スノーボードを体験することによる経済効果は約650億円にのぼることが分かった』
— 中平コータ (@jgpwdtmg) June 25, 2019
2019観光白書 | https://t.co/6KYUiHKVwp
実はまだまだ序の口で。。
長期的・世界的に見ると、これからの海外旅行者数は、アジアが最も牽引し、10年以上のスパンでどんどん増えていくはずです。国民が徐々に裕福になっていき(その余地があり)、海外旅行に行けるようになる層が、どんどん増えてくるからです。
そんなアジアの、最寄りの世界的スノーリゾートは、身近な日本になるわけで。
ということで、日本のスノーリゾート人気はまだまだ続く・・・
というか、むしろこれから!!