浄土宗西山義の祖、善恵房証空(1177-1247 善慧房證空, 西山国師, 西山上人)の代表的仮名法語。歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直しました。若し→もし 此→この 其→その 唯→ただ など適当に読みやすく修正しました。
初出は『法然上人絵伝』(岩波文庫版の下巻に収録)なので、法話の聞き書き。日本における和文宗教文学の白眉たる内容だと思います。これほど美しくやわらかく、仏教における”終末”のビジョンを浮かび上がらせてくれる文章が他にあるでしょうか? あるかもしれませんけど、あったとしても「白木念仏」がその随一であることは揺るがないでしょう。
~生きとし生けるものが幸せでありますように~