オタクである誇りと奢り。

アイドルがアイドルである自分について考え、悩み、答えを出すように、
オタクもオタクである自分について考えることがある。

今回、このことを考えるきっかけとなったのは、推しが生誕祭で歌ったhoneyworksさんの「誇り高きアイドル」という曲。
(アイドル視点でアイドルというものを歌った曲。)
とてもとても良い曲で、ここ2週間は毎日ずっと聞いている。
そして、思うことは聴けば聴くほど、この曲の歌詞が難しいということ。

「頑張りを当然と言うな」

アイドルを”職”と捉えるなら、頑張ることは当然という意見が出てくるだろうし、
アイドルを”人”と捉えるなら、頑張りすぎはよくないよと思う。

”アイドル”という多義語をどう解釈するかで意味が変わってくる、とても難しい曲で、よく生誕祭で歌う決意をしたなと心の底から思う。
(その雰囲気を作ったスタッフとファンにも感銘を受けた)
では、実際1万人1万色のファンがいる中で、誤解を生む可能性が高いこの曲を通してでも、本当に伝えたかったことは何だったのだろうか?

正解はなくても考えることに意味があるのかなと思わせるすごく良いパフォーマンスだったし、何よりこれからの対話とライブ・いろんな活動で答えを出したいなと率直に思った。

ただ、仮に今答えを求めるとするなら、気になったワードは「誇り」。
伝えたかったことの1つが”アイドルとしてのプライド”なのではないかと僕は思った。(”病みを見せない”ように頑張るとかも今思えばそうなのかなと)

そして、ここにオタクである自分とは何か・オタクである意義のヒントが隠されているような気がしている。

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オタクである自分とは何か?また、どのように考えるのか?
そのヒントが「誇り」にあると思う。

どんどん活躍する推しと、現状変わらず(もしくは、変わらないと思い込んでいる)時間が進んでいく自分を重ね合わせることで起こる自問自答。
沼状態になってしまって、推しを切り離している状態。

そのような状態を救うヒントが「誇り」である訳だ。

ファンを魅了し、夢を与え、自信の夢を叶えていくアイドルという”職”が「誇り」であることは間違いない。
むしろ、羨望の眼差しを向けている。
「目標」をもっていて、「一生懸命」で「感謝」を忘れない。
アイドルという偶像を自分に課し、苦労を重ねつつも充実したその表情を見る度に、輝いてみえる。

では、そこにお金を落とすオタクにとっての「誇り」は?

推しているアイドルの活力となり、成長を見守ることのできるファンの一員であること。

美しいし、そうありたいけど、僕がここで考えたいのはそんな綺麗な答えじゃない。綺麗な答えを純粋に受け取れる人なら、羨ましいけど病んだりはしない笑

オタクもただお金を落とすマシーンではない。

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「誇り」を考えるうえで、いくつかの要素に分解してみたい。
ここで僕が思いつくのは、自信・こだわり・時間。

これをオタクに置き換えると、考えやすいのではないだろうか

全通単推しオタクであれば、
推しの考えを理解できる自信
他のアイドルにお金を払っていないというこだわり
全通で体験した時間

これは誇りにつながる気がするし、どのようなスタイルでも自分なりのものがあると思う。

逆に時間が少なくても、こだわりが強ければ誇りにつながるだろうし、様々なケースがある気がする。

ただ、これはあくまで「オタク」としての誇りな気がする。
それでは、病み状態からは救えない気がするなぁ。

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ここで、僕個人が思う「誇り」は、『”オタク”である自分を誇れるか』にあるのではないかと思いついた。
重要なのは、”オタクであること”と”自分を誇れる”ということ。

こう思った理由は、「自分というものが確立した状態で、推しに会いたい。」と思ったから。

オタクである自分を誇るには、オタクとしての活動を誇るのではなく、オタクを通して得たものを誇るべきであるのではないかということ。

そこには、オタク友達だって誇れるものだろうし、花を共同で出して相手を喜ばすことができた事実だって誇りだろうし、なにより推しが活躍しているということが誇りになると思う。

ただ、推しの幸せが自分の幸せという極論は違う気がする。
推しが誇れる存在だから自分が誇れるでは、きっとまた病んでしまう。
推しが誇れる存在であるように自分を誇るでは、傲慢になってしまう。
推しが誇れる存在でありつつ、自分も誇れる存在になる。
これが必要なんだと思う。

結局、自分も頑張ろうと思える存在でなければ、躁鬱を繰り返してしまうのかもしれないですね。

それぞれがお互い作用してポジティブな方向になっていると思えば、きっと軸はブレないんじゃないかな。それでも多少迷ってしまうんだけどさ。


もちろん、オタクは職業ではないから、こんなこと考えなくてもいいかもしれないし、突き詰めていけば、「楽しいからオタクをしている」からというシンプルなものになるのかもしれない。

だけど、折角アイドルと青春を過ごしているのだから、理由を考えてもいいんじゃないかなと思う。もがき苦しむのも青春でしょう?

僕は今の青春を、最後まで誇りをもって謳歌したいな。


答え自体は少し曖昧になってしまったけど、読んでくださる方の感情を引き起こす何かになればいいなと思います。

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最後に、「誇り」と「奢り」は似て非なるものだから気をつけないとなと思います。

先ほども記載したけど、「誇り」を構成するものに、自信・こだわり・時間…様々なものがあるが、構成する要素のバランスが極端に崩れることを「奢り」と呼ぶのではないかなと思う。

僕が推しメンに対して思う自信・理想のオタクでありたい像・推している時間…。これらのズレが破滅を引き起こすのかなと思います。

また、逆も然りかもしれませんがね。。?

折角の青春を最後まで謳歌できるよう。。
素敵な人になりたいものですね。


noteのサービスが終了するみたいなので、久しぶりに書いてみました。
またどこかでオタク日記を書ければと思っています。
ここまでお読みいただきありがとうございました!!


ではでは。

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