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備忘録「科学と生命と言語の秘密」津田一郎×松岡正剛(文藝春秋 2023)
少し前に、目は通したんですけど、なんの話だったか。
風邪ひく前だったな。
よく覚えていないが数ヶ月前だろうか。
音楽家の田口和行さん(数学にも強そう)が、読まれていた本、
のうちのひ一つ。
私は、と言えば、千夜千冊を収集しているのに、
カオス学の津田さんと松岡さんの対談本は、
内容的にしんどそうだから敬遠していました。
それでも読んだのは、やはり価格が下がったのきっかけでしょう。
それで備忘録をと思いましたが。。。
赤鉛筆で囲んだところをまず、抜き出してみます。
津田
一週間前の私と現在の私とは違う私だと言ってもいい。
ただ一週間で私が変化していくといっても、
その変化の仕方はスパースコーディング(少数自由度)だから、
要素系が少しずつ変っていくのであって、
全部がいっぺんに変わるわけではないんですね。
これだけ抜き出されても、困るでしょうねぇ。あくまで備忘録でして。
私nakaは、「変化していく私」に興味があるので、
この箇所を赤鉛筆で囲んだのでしょう。
400頁くらいの本の折り返しに、ようやく赤鉛筆が使えた。
この本を、客観的に、というより、より主観的に読んでいる、
とも言えましょうか。
つづいて、2つ目の赤囲い。
津田
「A-B」の「-B」こそ本来は意識なので、
現象としてはそれほど見えないはずです。
もちろんわれわれは今も意識的に何かをやっていますが、
それは本来残るものでもないし、届くものでもない。
ときどき何かに見えたり、観測にかかることはあるけれども、
基本的には差っ引いている部分が意識だから見えないんです。
どちらかといえば意識よりも、
むしろ無意識のほうにいろんなものがたまっているはずで、
いちばん単純なのは身体運動ですね。
私naka、「意識」や「無意識」に興味あり。
「-B」が意識、ってのは初めてきいた話でしたね。
無意識のおかげで、なんとかやっていけていると思っていまして、
意識していることの比率と言ったら。。。
でも、この無意識を意識化出来たら、よい事が起こりそう。
また、意識していることを無意識に落とし込めたら、それも良いかも。
このあたり、ポランニー弟の「暗黙知理論」に関係しますね。
栗本慎一郎さんの本を読んでいた頃に知りました。30年前か。
でも、まだ意識の範囲である「言語化された内容」を
強く言われるのは苦手だな。
本の内容については、やはり文春新書さんからが良いでしょう。
音楽家・田口和行さんの新作は下記。