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ちょい読み 2025/ 1/14



・ 『塩狩峠』 三浦綾子 著(新潮文庫 1973)


涙は流したが、まだ、言葉(感想)にはなっていない。

主人公は、年齢の割に内面化がはやいと感じた。
また、尊敬出来る人に出会えるというのは、奇跡ですよね。
主人公は、尊敬できる友人に会い、
「彼だったら、(この時)こう言うだろう」という内面化が
出来ている。人の成熟に、この過程は大きいのではなかろうか。

身近の人が亡くなって、自分の心の中で、その人が生きるようになった時、
人は成熟していると思う。
私は、いまだにそのような状態に無いのだが。

主人公は、キリスト教信者として、
自己を犠牲にして多くの人を救った。
でも、キリスト教信者だったからなのか。
父を亡くし、一家を支える主人公。
それを当然と受け入れる、時代と性格。
なるべくしてキリスト教信者となったのだろうが、
ならずとも、彼の責任感が、しかるべき行動に出たのではないかと。

そして、その主人公のモデルであった実在した人。
今の時代、死に至る自己犠牲は無いだろう。



・ 『未来を生きるための 読解力の強化書』 佐藤優 著

   (クロスメディア・パブリッシング 2021)

前半は、読解力獲得のための導入だ。
中盤から、『塩狩峠』をテキストとしての講演内容となる。
横浜の中高一貫の中学生たち。講師は佐藤優氏。

帯裏だけは書き出しておこう。

読解力の確信とは?
・つねに批判的に読む(客観的に)
・見えないものを見る
・どんな受け止め方をしても自由
・言い換えて読む
・主人公の目線から離れる
・言葉の裏を読む
・感化を受ける

帯裏

正直、読解力の事は良いか、と思う。
この小説を読めただけでも良かったかと。
いや、やはり読解力はつけたいか。

キリスト教や仏教よりも、日本でひろまっている宗教があるという。
「お金」と「偏差値」。無意識に受け入れてしまうのがよくない。
宗教だと意識すれば、客観的に対象を眺めることが出来る。

道徳的な物語は、穏やかになれる。
この小説も、失われゆく世界観か。


小説を読んでいる途中でおみかけした記事。のあさん。
さきほど拝読させていただきました。
でも、コメント欄にかけるほどのものが
自分の中にないので、すみません。