Photo by keiostide ちょい読み 2025/ 1/12 18 naka 2025年1月12日 19:07 ※不十分な抜粋のため、ネガティブに受け取られる方も いらっしゃるかもしれません。閲覧、ご慎重にお願いします。・ 『グノーシスの宗教』 ハンス・ヨナス著 (人文書院 1986) ー 異邦の神の福音とキリスト教の端緒 ー 秋山さと子/入江良平 訳 「世界は知識の否定の所産、さらにはその具現である。 世界が顕わしているのはある邪悪な力であり、 この力は支配し、強制する横暴な権力意志に由来する。 理性を欠いたこの意志こそ世界の精神であつて、 世界は理解とも愛ともまったくかかわるところがない。 宇宙の法則はこの支配の法であって、神的な知恵のそれではない。 こうして権力が宇宙の司る様相となり、 その内的本質はアグノーシア(無知)にほかならないことになる」。1775夜 『グノーシスの宗教(増補版)』 ハンス・ヨナス − 松岡正剛の千夜千冊ひらめきそのものは、外からの呼びかけのように突然訪れる。その瞬間に禅者は、自己の中心にあり、なおかつこの世界のすべてを統合するなにものかを知るのである。それは2世紀のグノーシス派のパシレイデスが説いたという「存在しない神」を見ることに近い。訳者あとがき(秋山さと子)・ 『グノーシス 異端と近代』 (岩波書店 2001) 大貫 隆 ・ 島薗 進 ・ 高橋義人 ・ 村上陽一郎 編Ⅰ 神秘主義とグノーシス 5 禅とグノーシスⅡ 文学とグノーシスⅢ グノーシスと近現代思想 5 ユング心理学とグノーシスⅣ グノーシスと現代 ◆グノーシスと現代の物語 1 シュールレアリスムとグノーシス主義目次グノーシスは世界が出来そこないで不完全なのだから、完全をめざそうとか原理的な欠損を保全しようなどとは、思わない。またプラトンや孔子のように理想や理念に完成系を想定したりはしない。グノーシスは欠陥を訂正しないまま、世界像の語り方の欠陥にひそむ「orC」の方法を採り込んでしまうのである。1846夜 『グノーシス 異端と近代』 大貫隆・島薗進・高橋義人・村上陽一郎編 − 松岡正剛の千夜千冊 月本昭男「古代メソポタミアからみたグノーシス創成神話」=ナグ・ハマディ文書にのこされた『ヨハネのアポクリュフォン』(黙示録)では、ソフィアの過失によって生じた第一のアルコーンであるヤルダバオートが造物主として、12人の天使(黄道12宮)と7人の天の支配者(太陽・月・5惑星)を創成したことになっている。星座占いがここに発した。バビロニア占星術が変換されたのである。グノーシスの知恵がなければ占星術は出来(しゅったい)しなかった。(・・・) 近藤均「古代宇宙論・占星術・生理学とグノーシス主義」=カルデア人の考案した占星術は古代ギリシアで開花し、アレクサンドリアのヘレニズム文化のもとで黄道12宮をめぐる精緻な推察システムとして成熟し、プトレマイオスの『テトラビブロス』やマニリウスの『アストロノミカ』などに結実した。 グノーシス派はこうした星辰界至上主義に文句をつけ、キリスト教は占星術そのものを非合理なものとして断罪したが、ネストリウス派がヘレニックな占星術をイスラム社会に伝えたので、それが12世紀にラテン語に訳されると、15世紀のルネサンスで返り咲いた。1779夜 『グノーシス 陰の精神史』 大貫隆・島薗進・高橋義人・村上陽一郎編 − 松岡正剛の千夜千冊 7大惑星の階層構造 raimuspace.com ダウンロード copy #本 #占星術 #禅 #ユング心理学 #シュールレアリスム #グノーシス #ちょい読み #異端と近代 #グノーシスの宗教 18