観る「横山大観・梅原龍三郎 展」
美術館には、あまり行きません。
でも、この秋は、気になったアートは行こうかと思ってるのです。
昨日、「横山大観・梅原龍三郎 展」に行きました。
松岡正剛さんの著書「山水思想」(日本水墨画について)を
読みなおしてますので、
展示会へ行く目的は、「横山大観」の水墨画です。
山王美術館所蔵のもので、
「横山大観」の絵画は、20点ほどの展示でした。こじんまり。
大々的な展示ではないせいか、人も少なく、ゆっくり鑑賞出来ました。
それはそれでよし。
ま、絵に詳しくないので、この場で、
なにか説明出来ることも無いのですが。
一点、気に入った絵がありましたよ。
(nakaと妻、ポストカード展示の前にて。)
naka 『この絵って、なにが「布袋 ぬのぶくろ」なの?』
妻 『・・・「布袋 ほ・てい」だと思うけど。』
naka 『・あぁっ、そう言えば居た、でっぷりしてた(人?が)。』
妻 『確認してくる?』
naka 『いや、もうええから。』
妻 『確認しても良い?』
naka 『「布袋 ほてい」だから。。。』
(妻、美術館館員の方へスタスタと歩いて向かい、
美術館館員にポストカードを見せながら。)
妻 『すみません。これ、「ほ(てい)・・・」』
館員 『「(ほ)てい」です。』
妻 『有り難うございます。』
はいっ。
書き出してみると、面白くない。オチも無いです。
単に私が、漢字を読めなかったし、
水墨画に「布袋 ほてい」さんが描かれたりする事を
知らなかったという話です。
布袋さんは、実際、大きな袋を持っていて、
その中には、布施されたものや生活品が入っているそうです。
横山大観「布袋」(1904年頃)では、舟首に大袋を置き、
舟尾に布袋さんがどっかり腰をおろしてます。
川なのか、海なのか、湖なのかは分かりませんが、
水と空の境界線は朧であり、
この描法は、当時「朦朧体」と揶揄されたそうです。
今は、良く捉えられている言葉かと。
色の濃淡で、なんとなく、こっから空っぽいな、とは見えます。
朦朧体、なかなか味があり、気に入りました。
代表作かどうかは調べてません。
「梅原 龍三郎 りゅうざぶろう」の展示では、
「金櫻山」や「カンヌの暮色」だったかな。
それらの青さの塩梅が良かったのですが、
ポストカードにすると、色合いが違ってくるのですね。
手にすることはせず。
展示室は、天井が高めなので、ヒソヒソ話でも響き、
イエローカードを頂戴しました。
素人が美術館に行くと、こんな感じになります。おわり。