千夜千冊 0591夜(意表篇)
【この世界】が見え過ぎてしまう人は、生きていくのがしんどいのに違いない。書くことで、創作することで、死ぬのを先延ばしにしているのかもしれない。ただ、その瞬間だけ、死から離れられるということか。naka
さて、矢川さんの言葉を転記しておこう。
・・・今もゆとりはないが、
数年前と比べれば、まだ、精神的にゆとりがある。
しかし、ひとのことをとやかく云々はできない。naka
・・・
矢川さんの言葉の転記途中だが、医学的見解をDr. 崎谷ブログより。
薬は、人の内臓にダメージを与え、農薬は、土にダメージを与える。
自然に対し行なわれている暴挙は、
人(支配される側)に対しても同じように行なわれている。naka
【この世界】について何かを知ったからといって、
何も出来ないのであれば、どうしようもないだろう、という思いもある。
【この世界】を知れば知るほど、ただただ、気分が重くなるだけだ。
それでも、生きている以上、何かをしないわけにはいかない。
この本に当てられただろうか。
「人の考え」が書いている本は、力になることもあれば、
力を奪うこともある。
そして、哲学や思想まで至った「人の考え」は、
人を殺すこともできる、だろう。対象が、他者か自分かは分からないが。
権力層が実施している優生学は、他者を殺すだろう。
松岡正剛さんが千夜千冊で書かれていたのは、
「少女の真骨頂は、不言である。」ということであったが、
私の場合、いつも「対・権力」という話になってしまう。naka