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普通でいい
私は私のことを「普通の人」だと思っている。
特筆事項なしの、オール3の人。どこを切り取っても、可もなく不可もなく。特別光る何かがない人。
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そんな自分が、どこかずっとイヤだった。5段階評価で5がある人が羨ましかった。1があってもいいから、5がある人になりたかった。
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普通じゃない人ばかりの職場でいつも通り仕事を終え、いつも通り先輩とお喋りをする。大抵はどうでもいいことばかり話しているんだけど、たまにとてつもなく有難い言葉を貰えることがある。
私の「私は普通なんですよね。こんなに特殊な人ばかりの組織の中で、オール3の私って必要なんですかね。」というスーパー面倒くさい問いかけに、先輩は「なみちゃんはオール3じゃないよ。そして普通でいるから普通のラインからはみ出た部分に気付けるんだよ」と応えてくれた。
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先輩曰く、私は「周りを見る力と、心の機微に気付ける力」があるらしい。
周りを見る力は分かる。活動拠点である東京都豊島区で動き始めてから知った、私の強みだ。
ただ、心の機微に気付く力は、よく分からない。どちらかというと、私は人の「本当は…」みたいな気持ちが分からない方だと思っている。(実は悪い奴だとか、実は付き合っているとか、私はそういうのに全然気付けない。)意識すれば、「今気付けた!」となるのだろうか。ちょっとやってみよう。
また、私は普通であるからこそ、そこから外れた値に敏感になれるのだそう。イメージとしては、私の普通は0で、色んな人の色んな部分が-10〜10で点数付けされる感じ。自分が0にいるからこそ、上も下も、-10〜10に気付ける。これが5のところにいると、自分より下の値は-10〜4まで分かるけど、上の値は6〜10しか分からない。みたいになる。
ちょっと説明が下手なので、そのうち上手に出来るように整理が必要だな。
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所属する組織、事業部にスタッフが増えることで、自分の役割は変わっていくだろう。奇抜なスタッフが増えるたびに、私は「普通な私」の存在意義を疑うだろう。
でも、普通の私は普通でしかいられない。これから特殊な人間になろうなんて、それはおかしな方向への努力だ。もったいない。
私は普通でいい。そのままでいい。自分なりの働きかけを、もうしばらく今の現場で、続けていきたい。