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心が元気になった合図


気がつけば11月。

大学病院を辞めて2ヶ月が経っていた。

この2ヶ月間での大きな出来事としては

まずは一人暮らしをしていた家から
実家への引っ越し。
そして淡い夢であった進学のための
試験を受け失敗。

といったところだ。

そして今は、
ご縁があって近くのクリニックで週に数回
看護師としてパートさせて頂いている。

人生いろいろあるもんだなぁ、と呑気に考えながら
のんびり料理したり掃除したり、お昼寝したり
少しドライブして海を眺めてみたり。



そんな中、ついこの間
ひとりで昼ごはんに豚汁を食べている時、

あれ、、?こんなに豚汁っておいしかったっけ??
白米ってこんなに甘かったんだっけ、、?

とハッとした瞬間があった。

今までも食欲はそれなりにあり、おいしいものに対しておいしいと感じることはあったはずなのだが
この時は、何かが違った。

大学病院で働いていた頃の、仕事終わりの食べても食べても満たされない、おいしいけど苦しい、苦しいけど食べたい、というような感覚や、食べたくないけどこの程度は食べておかないと低血糖になって仕事に支障が出る、このくらいは食べようという感覚で、出勤の日に毎日決まったものをコンビニで買って昼休憩で10分ほどでかきこんで食べていた頃の感覚とは、全く違う。

も、もしかして今、
わたしは心からおいしいって思えてる??
やっぱり今までちょっと自分おかしかった
のか、、?
え、これに気付けたのすごい進歩じゃない、、!?

と、世紀の大発見をしたような、すごいことに気づいてしまった感に1人で浸っていた。


大学病院時代に比べたら、私は日中ごろごろしているし勉強だってできていない。
憂さ晴らしに同期と残業終わりにお酒で嫌なことを流すこともしないし、一日中立ち仕事で足に浮き出ていた血管はこのごろごろ生活によって引っ込んだ。

急性期で働く自分に、今までは価値を感じで生きていたんだと思う。
ただ、年数を重ねるごとに自分の中身の薄さと外っ面の自分とのギャップ、任される責任の重さ、連日の残業、どんどん心が病んでいく同期や後輩を助けられなかった自分に耐えられなくなって逃げた。


私の幸せ。私の価値。私の人生。

何もわからない。

何も分からないけれど、私の心は元気になってきたみたい。

準備できたよ〜!いつでも発進OK!

と私の心が言っているような気がする。

これからどうなるのか、どうしたいのか。
ありがたいことに今の私にはいくらでも時間がある。

とことん自分と向き合って、答えを探していこう
と思う。

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