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ものすごくマズいラーメン屋に当たりました

 今は、ネットで情報を得る時代で、昔みたいにガイド本などで下調べをして、なんてことをする前に、ネットで店のランキングなどを調べて、「あぁ、これはイケそう。」とかやるんでしょうね。

 そういうことで、事前に、かつ、簡単に、ウマいかマズいかわかってしまうので、「マズいラーメン屋は絶滅した。」ということがささやかれています。

 ラーメン屋ではないのですが、職場で、土用の丑の日に、うなぎ屋に行ったんです。

 事前にネットを見てみると、書き込みがわずかに2人、そして、☆評価も相当に低いんです。

 いや~な予感がしたのですが、他の人による予約でしたので、行ってみたんです。

 すると、「土用の丑の日」の夕食時にもかかわらず、うなぎ屋の客は、私たちのグループのみ。さらに、いや~な予感がしました。

 うなぎ屋というのは、焼くのに時間がかかるのは相場ですから、待たされたのは、止むなしですが、出てきた品がどれも「???」なんです。

 もしかすると、元はちゃんとしたうなぎなのかもしれないのに、婉曲的に言うと「おそろしく、美味しくなく」焼かれていました。

 肝吸いも惨めな内容で、こんなものに、5,000円近く、払うんですか、という内容でした。

 付け添えのフルーツなどは、糸を引く感じで、マジで食当たりを心配しました。

 私みたいに、何食っても美味しいと言う人が「ヤバい(悪い意味ですよ。)」って、評価するのですから、本当に「ヤバい」のです。

 翌日、職場の人たちと、「あの店は、長く持たないだろう。」と、言い合いました。

 寛大なるお情けを持ってしても、5,000円近く払って、あのうなぎが出されたのならば、次、また行こうと思う人は誰もいないと思いました。
 ※第一、あの食事内容だったら、マジメな指摘で、近く食中毒が出るんじゃないかと思いましたよ。食中毒にならなかっただけ、めっけものかもしれません。

 つまり、ネットで見た悪い予感というのは、極めて正確に当たっていたのですね。

 このように、「ヤバい」店には、ネットでの評判を聞きつけて、客が行かなくなるので、そういう店は、「早晩、市場から消えてなくなる(閉店する)」ことになり、その結果、世の中には、「マズいラーメン屋がなくなった。」という話につながるのでしょう。

 とはいえ、その途上の店というのは、やはり現存するのです。

 以前、大変、美味しくて、行列ができるラーメン屋がありました。私は、行列に並ぶのが苦手なので、少し客がいないようなタイミングで、入店することが多かったのですが、確かに、行列が証明するように、美味しいラーメン屋でした。

 ところが、この1年くらい、客が激減しているのです。

 このところで、空いているのを、これ幸いと入店してみると、以前の店員とメンツが異なり、極めて慣れぬ手付きで、ラーメンやチャーシューを取り扱っています。

 ちなみに、値段は上がっていたのですよ。反対に、客はカウンターにまばらでした。

 「ヤバいんじゃないか。」と思って、出されたラーメンを食べてみると、「この値段にして、このラーメンかよ。しかも、クチにするのもためらわれるほど、非常にマズい。」直感は当たっていました。

 今や、こういうラーメン屋は、ネットで情報が拡散され、誰も寄りつかなくなるでしょう。もう、事実、広い店には数人の客のみです。「閉店近し!?」 ゲロマズの話でした。

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