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生涯未婚男性の死亡中央値は“67.2歳”

 このところ、ライフプランに関する講義をする機会が多く、平均寿命に関する記述も、そのテキストには記載があります。

 日本人の平均寿命は、厚生労働省の簡易生命表(2020年)によると、男性:81.64歳、女性:87.74歳になっていますが、生涯未婚男性の死亡年齢の中央値は、67.2歳と、平均寿命よりも14.4歳も低いことがわかっています。
 ※独身研究家、荒川和久氏の研究による。

 これは、独身であることが男性の健康に悪影響を及ぼしている可能性があることを示唆しています。
 ※反対に、独身女性は、それほど平均寿命が低くならないと言われています。

 これらは、次の理由により、独身男性の死亡リスクが高くなると推定されています。

①生活習慣…独身男性は、既婚男性に比べて、食生活や運動習慣が乱れがちで、かつ、喫煙や飲酒の量も多い傾向があると言われています。

②社会的孤立…独身男性は、既婚男性に比べて、社会的孤立のリスクが高いため、家族や友人との交流が少ないと、ストレスをためやすく、健康状態を悪化させやすいと言われています。

③精神的な問題…独身男性は、既婚男性に比べて、うつ病などの精神的な問題を抱えやすいと言われています。

 端的に言うと、次のようなことです。

 ①については、男性は女性に比べて、「家事能力」が低いことが多く、そのため、生活習慣が乱れやすく、また、奥さんからの「しつけ」もないことから、改善の余地が少ないのですね。
 ※女性は、一般的に「家事能力」が高いことが多いのです。

 ②と③については、男性は女性に比べて、「コミュニケーション能力」が低い人が多く(男性のうち、「コミュニケーション能力」の高い人の多くは、既婚者になっているものと思われます。)、社会的孤立を生みやすく、また、それが引いては、精神的な問題を抱えやすくしていると言えます。

 私は、ライフプランの講義では、聞いている人が傷付くことがあるので、あまり大きな声では指摘しませんが、でもね、それは、そのままの「事実」なんです。

 ですので、私の意見としては、結婚する希望がある人(特に、男性)は、結婚をした方が絶対にいいと思います。

 私も、独身時代は、とにかく、寂しかったのですが、結婚以後は、特に、何か特別に話しているわけではないのに、その寂しさが消失しました。
 ※結婚前は、ものすごい手紙魔で、年間千通以上もの手紙を書いていましたが、結婚した途端、パタリと書くのが止まりました。これは、上記の証左そのものでしょう。

 先の荒川和久氏によると、生涯未婚率の上昇カーブは、その20年前の見合い結婚の割合の低下とすこぶるリンクしているらしく、特に、自身に「コミュニケーション能力」が不足しているなと感じる人は、お見合い市場に自らを投入し、「婚活」した方がいいと、マジで思います。
 ※お見合いというのは、仲立ちの人が、いろいろと支援してくれますので、一人で頑張る「恋愛」より、「コミュニケーション能力」が多少低くても、成婚率が高まるのですね。これって、極めて現実的な話ですよ。

 とはいえ、独身男性も存在するわけで、そういう人は、次のことを心がけた方がいいと思います。

①規則正しい生活習慣を心がける…特に、食事面・衛生面は大事ですね。
②社会的交流を積極的に持つ…友人などとの交流は途切れさせないようにね。
③精神的な問題を抱える場合は専門家に支援を受ける…プロは「プロ」だと思いますよ。

 私は、お見合いを20~30回くらいはやりました。「数打ちゃ当たる」は本当です。試行錯誤しながらも、「婚活」はおすすめですね。

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