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貯蓄初心者へ。まずは百万円からじゃ!!

 私は、金持ち本も大好きなので、買っちゃぁ読んでいるのですが、「年収1億円」だの「億り人」だの、非常に景気のいい内容のタイトルが並んでいます。

 内容を読んでみると、確かに参考になりますし、ウソは書いていないとは思うのですが、他の人が再現可能かというと、「?」というものもあると思います。

 要するに、いきなり「○億円」などというお金は、かなりとんがったことをしないと、得られるお金ではないのでしょうね。

 ただし、物事には順番があり、「百万円」→「一千万円」→「一億円」と、順序立てて、ゆっくりと時間をかけて増やしていくならば、それは普通のサラリーマンでも、実現可能な領域だろうと思います。

 いきなり、ロケットが飛び立つみたいに、「○億円!!」などと言うから、詐欺に近い変な投資話に引っかかったりするんでしょう。

 貯蓄初心者には、まず「百万円」を貯める、ということから始めた方がいいです。

 百万円と言えば、¥にして、7桁のお金で、現在の貨幣価値にしたって、大金でしょう。

 この百万円を貯められる人にとって、次の二百万円に到達するのは、実は、最初の百万円を貯めるより、ずっと早いというのをご存じでしたか。

 科学的・金融工学的には、「複利マジック」なのかもしれませんが、世の中一般の法則として、コトを継続すると、成果が出るのがどんどん早くなっていくという「加速の法則」がありますから、実は、最初の百万円より、次の百万円の方が、ずっと早いのです。
 ※これは、実際に経験している人にとっては、賛同いただける事実でしょう。

 逆に言うと、最初の百万円を貯めることが、実は難しい、ということでもあります。

 貯蓄初心者にとって、必ず、守らなければならない2つのルールがあります。いや、貯蓄できていない人が世の中に結構存在する中、初心者だけの問題ではないかもしれません。

●貯蓄初心者が守るべき「二大ルール」
 ①「先取り貯蓄」の設定
 ②「借金」をしないこと


 まず、「先取り貯蓄」のことから触れましょう。サラリーマンならば、給料日に給料が口座に振り込まれます。その振り込まれた瞬間に(正確には、振込日に)、自動引き落としで、積立定期預金を設定しておくのです。

 これを次のようにすれば、2年間で「百万円」が貯まります(元金のみで!!)。

・2万円/月×24月(2年)+15万円/賞与×4回
 ⇒108万円☆
・3万円/月×24月(2年)+7万円/賞与×4回
 ⇒100万円☆


 これが、給料前に残った分を貯蓄しようとすると(「残ったら貯蓄」)、ほとんどの方が失敗します。大抵の人は、給料日前には、残高が限りなく「0」になるものですからね。

 つまり、「百万円」を貯めるのは、想像よりも易しいのですが、この「先取り貯蓄」の設定を始めない人が多過ぎるのですね。

 「先取り貯蓄」の設定ができれば、後は、オートマティックに貯蓄されていきます。

 次に、「借金」をしないことですが、住宅ローンと奨学金以外のいわゆる消費性の借金には手を出さないことです(自動車ローンも、オススメしません。)。

 「借金」は、将来の自分の収入を先食いしているだけです。欲しいものは、単純に貯めてから、買いましょう。

 「先取り貯蓄」と「(消費性の)借金をしない」ことに気を付けていれば、後は大体何とかなります。

 貯蓄がいずれ、投資に移行し、それが「一千万円」⇒「一億円」というのは、充分あり得る話なのです。まずは「百万円」からです。

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