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#03心理学・入門[改訂版]

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サトウタツヤ・渡邊芳之 (2019). 心理学・入門──心理学はこんなに面白い── 有斐閣

本書紹介 from 有斐閣

初版版の説明|
日常の心の動きや対人関係には,多くの不思議が詰まっている。概念や理論のありきたりな説明ではなく,自分が身近に感じたこと,興味をもったことから始める「面白い」入門書。噛み砕いた解説とともに,豊富な図表・イラスト・コラムを盛り込んだ。【2色刷】

改訂版の説明|
心理学の定番入門書がそのままのコンパクトさで生まれ変わりました。「心理学の仕事」「研究法」「研究倫理」などのトピックが加わりいっそう社会に生きる心理学を感じられる内容に。ブックガイドも充実した心理学の必携書。公認心理師を目指す方にも。

本書概要

来年度の共通教育の内容を改めて考え直していました。何にしようか迷ったらまずは基本に帰る,ということで,今年改定された『心理学・入門』を読んでみました。改定前の『心理学・入門』も持っているのですが,流し読み程度で読んでしまっていたので,熟読したのは初めてでした。

正直,面白かったです。何が面白いかって「話が流れている」ことです。

心理学にはいくつか分野があるので,普通の教科書は各分野の専門家の共著という形をとっています。専門分野の先生が執筆されるので,内容の精緻さがある一方,別々の先生が執筆なさることによって各分野の話が比較的独立してしまいます。

他方,本書は2人だけで書いているので,そのような章ごとの独立した感覚が薄く,一つの読み物として読めました。「細切れではなく,「知識の流れ」として心理学の全体像を示すことができたなら,とても嬉しく思います」(はじめに,ⅲ)と書かれていますが,まさに知識の流れとして心理学の全体像が見えてくるように感じました。

そのほかの本書の特徴としては,一つ一つの用語の定義をしっかり書いていることです。渡邊先生はご著書『性格とはなんだったのか?』で定義の大切さに触れておりますが,その表れかなと思いました。

心理学を学びたい,でも分厚い教科書は嫌だ,という方はぜひ本書をおすすめします。

(以上はInstagramの再掲)

ページ数から見る著者の力点

本書は計9章あり,各章のページ数は以下のグラフの通りです。

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