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【読書記録】木曜日にはココアを

こんにちは、なつめです。

年始に初めて、青山美智子さんの小説を読みました。その時に選んだのは『猫のお告げは樹の下で』でした。

青山さんが綴る優しくて暖かみのある物語と、短編だけどそれぞれの登場人物たちがどこかで繋がっている構成が好みです。そして、今回読んだこちらの本も大満足の一冊でした。

『木曜日にはココアを』

図書館で借りてきたのですが、家に置いておきたいくらいお気に入りです。今度新しいのを買おうかな。


わたしが特に好きだったお話は3つ。

ラルフさんの一番良き日

ナレーションが語っているような文体で、なんだかほっこり感が増して好きです。

ラルフさんの人柄がとにかく好きだなぁ。ラルフさんのいるサンドイッチ屋さんに通いたいです。

そして、その次のお話も合わせて読むと、とにかく素敵なのです。
こういう仕組みの構成、たまりません。


帰ってきた魔女

このお話は『ラルフさんの一番良き日』の次に書かれているお話で、点と点が繋がる感じが良いのです。

そして、アロマセラピーの魔法に興味津々のわたしです。


恋文

これは最後の章のお話。お話というか全体がお手紙として書かれていて。長文のラブレターを読んでいるようなんです。
読んでいると本当に胸がきゅんきゅんして心がポッと暖かくなるのです。

このお話の中で出てくる一文で特にきゅーんとしたのが、

あなたに出会って、初めて知りました。世の中には「ひとめぼれ」だけじゃなく「ひとこえぼれ」もあるのだと。

『木曜日にはココアを』p.204から引用

なんか、すごく、わかる気がします。


この続きを読みたいー!と思ったら、その続編が『月曜日の抹茶カフェ』なんですね。こちらも前から気になっていた本だったので、絶対に読みたいです。


それでは、本日も最後でお読みいただき、ありがとうございました。

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