
限りある時間を大切な人と 〜育休4ヶ月を振り返って〜
8月に入ったことで4ヶ月間の育休が終わりました。今日はぼくの育休4ヶ月間を振り返ってみたいと思います。うまくいかないことばかりで、「自分ってほんと弱いな」ということを嫌なほど感じた4ヶ月。でも、大切な家族とじっくり時を過ごすことができたこの4ヶ月間は、ぼくにとってとても充実した時間でした。
もし、いま育休取得を考えていたり迷っていたりする人に、考えるヒントのような記事にできたらいいなと思います。
4月〜5月:息子9ヶ月
まずは最初の1ヶ月。ぼくの場合は、すでに奥さんが育休を取ってくれていてそこにぼくが加わるような形でした。この1ヶ月は生活リズムがガラッと変わったので正直しんどかったです…。奥さんは子どものことや家事をどんどんやっていきますが、ぼくは「何をすればいいかわからない」ということが多かったし、やり忘れがめちゃくちゃ多くてへこみました。
さらに「育休入ったら、自分の時間あるしたくさん本読もう!」と思っていたぼく。実際はそんなに甘くありませんでした。子どものことと家事をこなすのに必死で、自分の時間なんて全然ないのが当たり前。そこにストレスを感じて、家事がまだあることに薄々気づきながらも自分のやりたいことを始めてしまい、奥さんにも嫌な思いをさせてしまいました。(めちゃくちゃ反省してます)
せっかく家族の時間を充実させるために取った育休なのに、どこか険悪なムードになることもしばしば…。もちろん原因はぼくにあって、家族の時間より自分の時間を優先的に考えてしまっていました。家族の時間を取るために育休に入ったはずなのに…。4月の振り返りをした時にここに気づいたことが、その後の3ヶ月にかなり好影響を与えていたのは間違いありません。(ほんと振り返りしててよかった…!)
5月〜6月:息子10ヶ月
「家族時間が最優先」と考えることができるようになってきた5月。そのおかげか子どものことや家事など、奥さんより先に考えて動くことができるようになってきました。
この先回りしてできた時の嬉しさ!心の中で「俺、ええパパっぽくなってるやん」とか考えて嬉しくなっていました。が、やり忘れはちょこちょこあったので、そこにへこむことはよくありました(笑)
この辺りから、少ない自分の時間をスマホに支配されていることをどうにかしないと!ということを以前より強く意識し始めました。どうしてもSNSを開いてしまうことがよくあったので、SNSを開く時はタイマーをかけてから見るようにしたり、読書などをする時は息子のボールプールの中にスマホを投げ入れて視界に入らないようにしたりしていました。
あとは、この月くらいから「週に一回は家族以外の人と喋る機会を作ろう」と意識して読書会などに参加するようにしていました。やはり「いろんな人と話をする機会は大事!」それをめちゃくちゃ痛感した1ヶ月でした。
6月〜7月:息子11ヶ月
ここはぼくにとって大きな転換点になる1ヶ月だったように思います。まず、子どものことや家事についてはルーティンが身に付いてきたことで大体のことができるようになってきたし、やり忘れもほぼなくなりました。
この月から奥さんに任せっきりだった家計管理も交代で行うようになりました。正直、他人が考えに考えて使いやすいよう構築したシステムを覚えるのはしんどいです。それに月に一回しか行わないことなのでまだ覚えることができません。でも、家のお金がどのように流れているのかが見えるのはやはり大事だと思いました。毎月どこにお金がかかっているのか、「食費は…」「電気代…」と掴んでおくと、無駄遣いが減ってきます。
そして、最も変わったのがこれ。「自分の時間の使い方」です。ちきりんさんの『自分の時間を取り戻そう』という本を読んで、「自分の時間は限られている。その中でどれだけのものを生み出せるか」ということを考えるようになりました。インプット中心の学びからアウトプット中心の学びにどんどん変わってきて、以前よりも充実感を感じることが増えた1ヶ月でした。
7月〜8月:息子1歳
そして最後の1ヶ月。息子が1歳を迎え、いろんなことができるようになってきました。ありきたりですが本当に子どもの成長は早い…!トトロのおまじないで伸びる大木のように早い…!嬉しさ半分、寂しさも感じます。
この頃は電動自転車を買ったので、屋内で大きな遊具がある公共施設まで足を伸ばすことが増えました(暑すぎて公園で遊ぶのは無理!)そこではいろんな子どもたちと出会うことができるので、息子もたくさん刺激をもらっているようでした。
家には誕生日プレゼントにジャングルジムを置き、室内でも体を動かすことができるようにしました。このおかげでぐっすりお昼寝してくれます。ほんとに買ってよかった!
この1ヶ月は、奥さんと2人の時間も大事にするようになってきました。これまでお互いにやりたいことがあって、なかなか2人の時間はあまり取れていませんでした。それに2人とも気づいていて、子どもが寝静まってから2人でボードゲームをしたり、奥さんの実家に息子を預かってもらってデートをしたりしました。
「2人で話すのがこんなに楽しかったんだ」
そんなことに改めて気づくことができて、本当によかった。
振り返りについて
今回はざーっと育休期間について振り返ってみました。振り返ってみると、ぼくの中の意識もずいぶん変わったなって思います。意識が変わってきた理由は、きっと振り返りだと思います。ぼくの振り返りは2種類あります。
一つは主観的な振り返り
「Instagramに投稿する」という名目で毎月振り返ったことがよかったです。ほんとメンタルが弱いので、できるようになったことやできたことに着目して振り返ったこともよかった!(これほんと大事)
二つ目は客観的な振り返り
毎月の終わりに、寝る前のベッドの中で奥さんと2人で「この1ヶ月はどうだっか」を振り返っていました。ポジティブなことももうちょっとなところも話してくれて、少しずつ行動や意識が変わってきました。(めっちゃへこむこともありました笑)この時に、自分が何にしんどさを感じているのかを聞いてもらえたのもよかった。もやもやを受け止めてくれたからこそ、翌月から頑張ろうと思えたのかもしれません。
こうしてみると、本当に奥さんに支えてもらっているなぁと思います。まだまだ奥さんには甘えているところがあるので、「家族を支える1人として」できることを増やしたりやらないことを決めたりしていきたいです。
最後に
声を大にして言いたい。
育休取ってほんとによかった!!
もし、もしまた子どもを授かったなら。今度は最低でも1年は取ろうと思います。
ぼくたちは生きていく中で多くの時間を仕事に使っています。その中で大切な家族とゆっくり過ごすことができるのはほんのわずかです。もちろん育休=幸せではないと思います。でも、何十年も働くんだから1年くらい家族とゆっくり過ごしたっていいんじゃないかなって思います。
限りある時間を大切な人と。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
ぶっく📚