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本の空

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本の記憶を空に放つ。
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本の空 「ニューシネマ珈琲3」

漫画「ニューシネマ珈琲」シリーズの完結編。作者はお友だちでもある池田ハルさん。 ハルさんは漫画家であり、アーティストでイラストレーター。 ハルさんと出会ってから、年に数回はハルさんの作品を見にさまざまな会場に足を運んでいる。それくらいパワフルに活動されているのだ。それがとてもうれしいし、私自身その都度チカラをもらっている。 「ニューシネマ珈琲」の1巻は、2019年のディスクユニオン新宿中古館・ブックユニオン新宿でのPop-UP Shop開催時に。2巻は2020年ユニオンレ

本の空 「Letter」

この本の赤は。 深い森の中や、静かな夜を 照らしてくれるような色だと思った。 ふれると、布の、縦糸と横糸を微かに感じて、さらざらりと気持ちよい。 細い糸で織られた布なので、私の目では縦と横の糸はわからないのに。さわるとわかるだなんて不思議。 皆川明さんが2011年8月から2020年4月まで、一週間に一度、綴られた言葉たち。 本の初めから又は終わりから順々に読んでゆくのもよいけれど、私は今は、偶然にひらいたページの言葉を読んでいる。 いくつかの言葉と出会い、閉じる。 そ

本の空 「ニューシネマ珈琲 NEW CINEMA COFFEE - Flowers」

リソグラフで作られた本。 紙とインクの存在を、 人の手によって作られた本であることを感じる。 そのあたたかさが ハルさんのイラストと混ぜ合わさって 都会的  + nostalgie レコードのような本、だと思った。 半透明の紙をめくると、表紙。 私の写真より、実物はもっと繊細であざやかな発色です。 赤い糸で綴じられているのも好きです。 「ニューシネマ珈琲 NEW CINEMA COFFEE - Flowers」著者:池田ハル 翻訳:須藤美千代 発行:HALNOTE at

本の空 「境界」

窓、縁側、階段、軒、土間、 暖簾、注連縄、格子、障子、 空気や光、音。なにかしら遮らないものがありつつ区切る。 鳥居をくぐる、飛び石をすすむ。 風が通る「境界」 自由な「境界」がとても好きだ、と思った。 「境界 世界を変える日本の空間操作術」監修:隈研吾 写真:高井潔 淡交社