OJTをやってみました
OJTとは…
はじめに 若手研修の講師をしてほしい
6月,教務の先生から
「お願いがあります。若い人たちに向けての研修で話をしてくれませんか?」とお願いされました。
「え!!いやいや、私が話すことなんて何もありません💦」と
はじめは断りました。
しかし
「文先生のクラスの子達があんなにかわいいのは文先生のおかげだと思います。きっと何か文先生がされていると思うんです。
それを若い人に教えてほしいんです」と言われました。
そうはいっても怖いなぁ…。
周りから
「どうしてこんなことやってるの?」
「なんでするの?」
なんていろいろ言われたら、
私豆腐メンタルだからすぐに砕けちゃうしなぁ…と思っていたのですが、
でも、こうやって声をかけてもらえたのも何かの縁。
そしてこれも経験かもな と思いまして、引き受けることにしました。
なぜなら私も、初任の頃に〈たのしい授業〉を教えてもらって始めましたし。
きっかけになる人もいればならない人もいるわけなのです。
実際に学級経営に困っている方もいるかもしれないし、
そして、私が伝えたことが
話を聞いた方々にとって
一つの選択肢としてなればいいかな?
じゃあ、あまり気を張らずにやってみようかな と思い、
引き受けたのでした。
というわけで、
若手研修で紹介した内容をこちらに公開します。
1. 毎朝5分間の読み聞かせ・「朝の連続小説」
毎朝5分間,読み聞かせをしています。毎朝、授業が始まる前にお話を読むだけ。朝の会に「読み聞かせ」の時間を入れています。
子どもたちはとっても喜んでくれますし,そして読んでいる私もうれしくなります。
低学年も高学年も読み聞かせは好きみたいです。
ちなみにジャンルは問いません。
私は絵本が好きなので絵本を読むことが多いですが(絵本だと一冊読み聞かせしちゃいます。5分超えちゃうこともあるけれどど)小説も読みます。
絵本→小説→また絵本 みたいなルーティーンです。
小説はキリのいいところで終わると子ども達から「わー。もっと聞きたかった!」「早く続きを読んで!」という声が上がります。
『あさ』…扇野剛・仮説社
現役で,淡路島で先生をしている扇野さんの絵本です。
この絵本は,子ども達といいところを確認して、先生や子ども達の一日が始まる本だなと思います。
先生からきみへ を読むたび、毎回泣きそうになります。
『マイク・デービス』…サンドイッチマン・岩崎書店
とにかく面白い。ゲラゲラ笑いが起きます。
この本を、5年生の子達が友達に読み聞かせしているくらいです。
子ども達にも人気がある本。とにかく笑えます。
『まないたにりょうりをあげないこと』…シゲタサヤカ・講談社
まな板がかわいいです。甘えた声で言われると…私も料理あげちゃいそうになると思います。
シゲタサヤカさんの絵本は,どの本もおもしろいのでおススメです。
『おたすけじぞう』…はるく はるる・文芸社
夏休み終わりがけ、宿題が終わっていないみっちゃん。大ピンチです。
そこでおじぞうさんにお願いをします。
このお願いの仕方?がなかなか面白いです。
『青空晴之助』…杉山亮・仮説社
読み終わった後,花は紅 柳は緑 気分は青空晴之助!と見栄を張りたくなっちゃいます。
講談みたいにテンポよく読むといいかもしれません。
晴之助の成長&冒険物語です。
『なんでもただ会社』…ニコラ・ド・イルシンク・日本標準
ティエリーがいたずらでかけた電話の相手は、なんと「なんでもただ会社」という会社でした。
そこからティエリーにいろんなことが起きます。ハラハラドキドキ展開で、子ども達にも人気の本です。
低学年で読み聞かせした時も「続きを早く読んで!」とせかされていました。
『うどん対ラーメン』…田中六大・講談社/文芸
うどんとラーメンの対決です。なかなかシュールです。戦う様子をみてなんか納得。それぞれおいしそうな戦いです。
私はうどん役・ラーメン役になりきって読んじゃいます。
YouTubeでも公開中
2. 生きる知恵が身につく道徳
私が教えたいものは何?と考えると、やっぱり「生きる知恵を身に着けて楽しく充実した人生送ってほしい」ということかな?
この本には徳目に合わせた授業プランが載っています。
この本に載っているプランを授業でおこなうことがあります。
毎回、子ども達の授業の評価は高く、
感想も自分だったら…と自分のこととして考えている感想がたくさん届きます。
『生きる知恵が身に付く道徳プラン集』
『道徳大好き~子どもが喜ぶ道徳プラン集』
(2冊とも監修・中一夫 仮説社発行)
※ 『道徳大好き~子供が喜ぶ道徳プラン集~』は,日本教育新聞(2018年8月20日)に書評が掲載されました。
3. ゲームなど
① 20のトビラ…簡単にできるゲームです。おすすめです。
『教室の定番ゲーム』 (仮説社)に掲載
② さすらいのギャンブラー…席替えの時によくやります。チーム戦です。
『教室の定番ゲーム2』 (仮説社)に掲載
③ 体育では…「ドラクエドッジボール」「ソーシャルディスタンスアルティメット」はおススメです。
※ドラクエドッジボールは、『ぜったい盛り上がる! ゲーム&体育』(仮説社)に掲載
ソーシャルディスタンスアルティメットは、『たのしい授業』2021年02月号 [ No.515 ] (仮説社)に掲載
4. ドリルはマッキーノで行えます
漢字や単語を覚えるためにマッキーノをやっています。
22個の漢字を16個のマスに書きます。
(社会では13個から9個選ぶようにしています)
22個中16個の漢字を引き、縦・横・斜めでそろえます。
※ 漢字練習は,マッキーノ以外にスキルやノート練習も行っています。
マッキーノは、ビンゴみたいな練習方法です。
しかし,ビンゴとは違い早上がり賞・0列賞・最多列賞などあります。
マッキーノは子どもたちが嫌がらずにやってくれますし、
漢字練習が好きになります。
ゲーム感覚で漢字練習ができるので、楽しんで漢字を覚えてくれます。
詳しくは、『たのしくドリル・マッキーノ』(仮説社)より
5. 生徒指導について
・子ども達を叱るときには,その「行動」について叱ります。
・ 子どもに嫌な思いをさせてしまったらすぐ謝っています。
なぜなら、嫌な思いをさせてしまったことについては子ども達に悪いこと
してしまった と思っていますし…。
・ ケンカの仲裁で、お互い納得したらこの話はおしまい!といって
その場で終わりにしています。
・ 親御さんに連絡するのは早めがいいと思います。
できれば子どもが帰宅する前の方がいいと思います。
(これは前々任校の校長先生に教えてもらいました)
・ 一般大衆を大切にしてください。2割の気になる子もいるとは思います
が、8割の子達も大事だと思いますよ。
これらを資料にして、研修の時に紹介していきました。
研修会の様子
管理職の先生も参加してくださりました。
自由参加でしたが若い人、
ベテランの先生も含め16名の方がきてくれました。
研修の感想もいただきました。
一部紹介します。
初のOJTでしたが、
先生たちがたのしく受けてくださって本当にうれしかったです。
最後に
この下は、
OJTの様子を掲載した資料を添付しています。
※メンバーシップ「たのしい教師へのトビラ」に参加されるとダウンロードできるようになっています。
「たのしい教師へのトビラ」には、仮説実験授業を中心に、たのしい授業実践がまとめていく予定です。
ご興味がありましたら、ぜひメンバーシップに参加くださいませ♪
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?