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油にまつわるエトセトラ その2 ~授業書《あかりと文明》でのアナザーストーリー~

仮説実験授業を簡単に(私の言葉で)まとめると・・・

●普段机に向かって静かに勉強するのが苦手な子達でも楽しめる!
●大人になっても「あの授業楽しかった」と言ってもらえる!
●誰でも同じように授業ができて、やってる教師もわくわくしちゃう!

ということが実現できる、本格的な科学の授業です。

仮説実験授業の進め方はこちらの動画をご覧ください。


《あかりと文明》をやっていた時のマンガ資料を「油にまつわるエトセトラ」としてまとめています。


さてさて、今回は…

3.油が…💦

(前回の話の続き)
全く同じエゴマ油を購入し、
エゴマ油が2本になってしまった私。


中村文『《あかりと文明》授業ノート』 より

ちょっと値段は高いけど、きっとαリノレン酸の量が多いはず‥


中村文『《あかりと文明》授業ノート』 より

わくわくしながら段ボールを開きました。






中村文『《あかりと文明》授業ノート』 より


値段が高いからといって、リノレン酸が多いというわけではない…😭😭


4.灯心について


困った私は、《あかりと文明》著者・阿部徳昭さん(宮城・小学校)に連絡しました。


中村文『《あかりと文明》授業ノート』 より


阿部さんからはこんな返信が。


中村文『《あかりと文明》授業ノート』 より


どうやら、灯心部分の長さ のようです。
というわけで、さっそく実験!!

中村文『《あかりと文明》授業ノート』 より



中村文『《あかりと文明》授業ノート』 より


アルミホイルケースから1㎝ほど出して火をつけてみてください。
そして、ティッシュ灯心を燃やしているとだんだん短くなるので、
ピンセットで調整しながら1㎝をキープしていてください♪

もし心配でしたら、

「どんな油でも燃やしはじめはススがでることがある。炎が安定してから1㎝の灯心を出して判定すること」

阿部徳昭資料〈ティッシュオイルランプ標準実験〉の覚え書き より

と伝えてから実験を始めていいと思います。

そして条件としては、

「風があるところで燃やすと、どんな油でもススがでるため、できるだけ〈風のない状況〉にするといい」

阿部徳昭資料〈ティッシュオイルランプ標準実験〉の覚え書き より


のだそうです。
※「どんな油でもススがでる」については、授業書《あかりと文明》【ふろく3】油の分子のすがた を読むとわかると思います♪


そもそもティッシュ灯心って何?って思った方もいらっしゃるのでは?

ティッシュ灯心は、ティッシュで作った灯心です。
2枚重ねのティッシュペーパーを16等分して切り、
そのティッシュペーパーを強くねじってヒモのようにします。

《あかりと文明》の問題では、
このティッシュ灯心を燃やしながら、実験を行います。
※詳しい作り方は、授業書《あかりと文明》に掲載しています。


さてさて、『いたずら博士の科学だいすきーあかりと油』(板倉聖宣・阿部徳昭著 小峰書店)には、このように書かれています。

◆あかりと灯心
  江戸時代に灯心に使ったのは,イグサという植物の茎の髄(ずい)です。イグサというのは,畳表に使われる植物です。
 〈イグサの灯心〉は現在でも仏具店などで手に入れることができます。イグサの髄は〈きめ細かいスポンジ状のヒモ〉で,油をよく吸い取ります。平らな皿に油を入れ,灯心を1本入れて火をつけてみます。するととても火が暗く小さい感じがします。しかし火に近づけば文庫本でも読むことができます。

『いたずら博士の科学だいすきーあかりと油』(板倉聖宣・阿部徳昭著 小峰書店)


ティッシュ灯心は、
〈江戸時代の灯心=イグサの髄〉の太さと同じです。
江戸時代の人達が実際に油をあかりとして使っている…という条件で
考えてもらえるといいかも?って思います。

その3につづく)



2024年4月に、仮説実験授業《あかりと文明》の電子版ができました!

授業書《あかりと文明》はこちら↓

私は、授業書《あかりと文明》が大好きです。
《あかりと文明》は5・6年で実施しています。油の歴史や分子構造なども学べますし、文明の発展についても学ぶことができます。授業が終わった後の余韻がなんともいえない♪たのしく学べて賢くなれる授業書です。総合的な学習の時間などでできる授業書だと思います。


*題名は、PUFFYの曲「渚にまつわるエトセトラ」を拝借しました。


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