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私にとって塾とは【生徒編】

こんにちは。N先生です。

今回は実際に私が通っていた学習塾でのお話です。約20年前の記憶なのに残っているものですね。当時の事と大人になって思ったことを書いていきます。

①入塾のきっかけ

それは小6の卒業間近の事。下校中に友人から「中学生になったら一緒に塾いかない?」と誘われた事がきっかけでした。

正直勉強はそれなりに出来る方でしたが、勉強というもの自体に興味はありませんでした。というよりは何事にも興味があまり湧かないつまらない子供でした。

帰宅後、母に友人から誘われた事を相談。母は「行ってもいいけど…まだ早いんじゃない?中学校に慣れてからの方がいいと思うけど…でも行ってみてもいいよ」とのこと。(どっちだよ!)この時私は母に試されていたのかもしれませんね。

実は、なぜ母が「行きなさい!」/「まだ早いからダメ!」とはっきり言わなかったのかには2つの理由があります。

1つ目は優秀な姉の存在。3つ上の姉が中1~中3まで塾に通っていたのです。その後姉は県内1偏差値の高い高校へ進学しました。姉の入塾のきっかけはわかりませんが、母は塾がどんな所なのか知っていたのです。

2つ目は塾の立地。自宅から徒歩5分。つまり送迎の必要がないのです。我が家は共働きだったのでその点でも都合がよかったのでしょう。

そんな事もあり春期講習から私は塾へ通う事になりました。

②塾での私

次に入塾後のお話になります。

個別とクラスが選択でき、私はクラスで受講するコースを5教科専攻しました。教科ごとにテストの成績で3クラスに分かれており、授業中の座席も点数の低い順に前から並ぶというなかなかシビアな世界でした。

ここで初めて自分の成績としっかり向き合う事になります。

(1番上のクラスがいい)

(席はなるべく後ろがいい)

勉強のきっかけは単純なものです。目標が決まればあとは行動に移すのみ。結果として1番上のクラスの定常メンバーとして3年間通う事ができました。

しかしこれはいい事ばかりではなかったのです。

③後悔

表皮部分だけ見ると「優秀な子だな」と思うかもしれません。当時は良かったんです。当時は。

分からないことがあれば講師の先生に質問できる環境でしたし、それでも解決できなければ自宅で姉の助けを借りる。最終的には学校の先生に意見を求める。周りの大人達は子供が動けば必ず力になってくれました。

時は経ち、新たな目標を立てなければならない時期がやってきます。そうです、進路選択です。

塾で1番上のクラスにいることに重きを置いていた私は自分の成績でどの高校に進学したらいいのか全く分からなくなりました。舗装された綺麗な道をひたすら全力疾走していたのに突然目の前が荒れ地と化したのです。ここから先は自分の行きたい方向に行け、方向が決まれば全力で背中を押す、と言われたみたいでした。

冒頭にも書いた通り、勉強に興味のなかった私は迷いに迷いました。迷ったことを人に話せばよかったのですが、それすら出来ない状態でした。

最終的には高専を受験してみたら?という助言のもと受験するが不合格。行きたい高校もなかったため近くの偏差値50くらいの県立高校へ進学しました。

周りの大人には「お前はてっきり〇〇高校(偏差値65くらい)に行くものだと思っていた」「もったいない」と言われました。

もっと早く進路を決めて新しい目標を見つけていれば未来は違ったかもしれません。たくさん後悔しました。

この後悔は20年経った今も私の心に残り続けています。

④最後に

中学3年生は大人の話が分かります。が、子供です。判断と責任を子供に任せすぎず必ず見守ってあげてください。選択する高校によって未来は変わります。成績が良ければ選択肢が広がります。金銭面の問題もあるかと思いますがたくさん話し合ってお子さんが後悔しない選択ができるようにサポートしてあげてください。

ではまた。


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