見出し画像

モチベーション3.0を素人ながらにまとめてみた

モチベーションには3つのOSがあります。

モチベーション1.0は、生きること自体が動機になっています。食糧確保のために畑を耕したり、サバンナを駆け巡ったり、危険を避けたりなど、生理的欲求や安全欲求が働いています。

モチベーション2.0は、外発的な動機付けによって人は動くという仮説に基づいたOSです。報酬を求めて罰を避ける傾向にあるため、管理者はお金のような外的誘因を作りつつ、達成できなければ罰を与える、いわゆる「アメとムチ」で管理するのが有効とされています。

モチベーション3.0は、内発的な動機付けによって人は動くという仮説に基づいたOSです。「やりたいから」「楽しいから」という心情が動機になっています。管理者は、この内発的な動機を阻害しないことが第一に求められます。


大事なのは「モチベーション2.0系」と「モチベーション3.0系」を柔軟に切り替えること。人を管理する立場の人は、部下が2.0系の人なのか3.0系の人なのかを見極めて管理の仕方を変えるべきで、さらに仕事が2.0系の仕事なのか3.0系の仕事なのかを理解するべきです。


【メンバーを管理する】仕事の種類によってメンバーのモチベーションのOSは異なる

現代の一般的な仕事は、「モチベーション2.0系の仕事」と「モチベーション3.0系の仕事」に分かれます。

■モチベーション2.0系の仕事

モチベーション2.0系の仕事とは「機械的な仕事、単純作業」で、一昔前の仕事のイメージですね。

多くの機械的な仕事は「人は仕事が嫌いで、お金を稼ぐために仕方なく働く」ということが前提としてあるそうです。ずっと単純作業をする仕事をやりたい人ってなかなかいないですよね。それは一昔前も同じでした。

このような「機械的な仕事、単純作業」を行うメンバーのOSはモチベーション2.0です。

お金が欲しいからちょっとしんどくてもいいか、、、でも怒られたくないし減給されたくないし、、、


このような場合、「高い給料を支払い、目標未達成の人は大幅な減給」のようにアメとムチの政策をとればメンバーのモチベーションは維持されやすくなります。実際に経営学の始まりとされているテイラーの科学的管理法やフォードの大量生産はモチベーション2.0によって人は動き、目標達成した場合高給を受け取ることができるけど、目標未達成の場合かなりの減給がなされていました。これにより生産性は爆上がりしたそうです。



■モチベーション3.0系の仕事

モチベーション3.0系の仕事は現代に多い「クリエイティブ、創造性」が求められる仕事です。

クリエイティブな仕事は「楽しいから」「好きだから」「世界を良くしたいから」のような内発的な心理が要素がモチベーションの源泉になっているそうです。このようなモチベーション3.0系の場合は、給与水準が普通に設定されていても不満はありません。

また、モチベーション3.0系の仕事の場合、好きを仕事にしているため幸福度がめっちゃ高いというデータがあるそうです。


【メンバーを管理する】人によってもモチベーションのOSが異なる

人によってもモチベーションのOSが異なります。

◾️モチベーション2.0系の人

モチベーション2.0系の人は、金銭的報酬や社会的報酬などの外的な要素がモチベーションの源泉になっています。

「お金がもらえるからバイトしてる」
「いいねが欲しくてツイートしてる」
「頑張ったら褒められるから頑張る」

この場合、自分が満足しうる報酬をもらったら、次はそれ以上の報酬を求めるようになります。

**絶対にそれ以上の報酬をもらえなくなる時がくるので、モチベーション2.0系の人はそこでモチベーションが下がることが多いです。 **

管理者は、給料などの金銭的な報酬や賞賛を与えるのが好ましいですが、報酬を随時アップグレードする必要があります。


◾️モチベーション3.0系の人

モチベーション3.0系の人は「好きだから」「やりたいから」などの内的要素が動機になっています。

「勉強したいから勉強する」
「日本の教育制度を変えたいから教育の現場で仕事する」
「仕事が好きだから仕事をする」

この場合、強いモチベーションが安定的に湧き出てくるので、絶えることはほとんどありません。


モチベーションのOSを混同するとバグが生じる

モチベーション2.0系の人、仕事、そしてモチベーション3.0系の人、仕事を紹介しましたが、これらを混同するとバグが生じます。


■モチベーション2.0系の仕事にモチベーション3.0系の人を登用

「機械的な仕事、単純作業」は心身ともに過酷な作業であることが多い一方で、モチベーション3.0系の人は仕事を心から楽しもうとします。

モチベーション3.0系の人はやがて仕事がおもしろくなくて辞めることは言うまでもありません。。。

■モチベーション3.0系の仕事にモチベーション2.0系の人を登用

モチベーション3.0系のクリエイティブな仕事は仕事を心から楽しむことを要求し、労働時間・給与体系の水準は普通程度であることが多い一方、モチベーション2.0系の人は仕事が多くても構わないので給料をたくさん欲しいと思っています。

モチベーション2.0系の人は仕事や給与体系に不満を持つことになるでしょう。


仕事、人、管理方法におけるモチベーションのOSを混同しないようにしましょう!


僕が読んだ本は「モチベーション3.0」という本です。この記事は結構私見も入っているので、本を読むのもおすすめします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?