ファッションを変える力:アパレルブランドのコンテンツ戦略
時代の移り変わりとともに変化しているアパレルブランド。
今後のアパレルブランドを運営する中で、よりお客様に選ばれるブランドとして育てていくためには、コンテンツが非常に重要ではないでしょうか。
現在のアパレル市場は多くのブランドが競合し、多種多様な商品が販売されています。
需要に対して供給が豊富であり、まさに飽和状態と言えるでしょう。
このような飽和状態のアパレル市場では、例えばファーストリテイリングのユニクロのような大規模なアパレル企業が、製品の規模で小規模なアパレルブランドに対抗できるでしょう。
ユニクロだけでなく、規模の大きいアパレル企業は生産数が多く、ロットが大きければ大きいほど、安価に商品を生産できます。
逆に、ロット数が少ないと原価が高くなり、価格に対して商品の品質が低下してしまいます。
このようなコストパフォーマンスの問題に直面しています。
そこで重要なのは付加価値です。
付加価値を生み出すには、さまざまな方法が考えられますが、その中でもコンテンツが非常に有効ではないでしょうか。
例えば、ブランドAとブランドBが同じTシャツを販売しているとします。
Aが3000円で販売しているのに対し、Bは5000円です。BのTシャツを販売するためには、2000円以上の付加価値が必要になります。
その2000円以上の付加価値を生み出すために、生産背景をオシャレに演出して特別感を醸し出すのも一つの方法です。
ただし、アパレルブランドを運営している企業はどうしてもファッションに興味を持っており、製品単体にだけこだわり、付加価値の創出を軽視しているブランドが多いように思われます。
このような状況から脱却し、コンテンツマーケティングに特化した部署を設立し、製品だけでなくコンテンツにも注力することが、ブランド全体の価値向上につながるのではないでしょうか。