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『大卒3年離職率30%』のリアル!!

大学を卒業して就職したみなさんの3年以内離職率30%の現実。すでに30年ずっと続いてます。

直近の新卒就職者数を約45万人とすると、離職者は1年で4万人以上、3年で十数万人に及びます。

学生から「社会人」、「組織人」へ。「リアリティショック!」は半端ではありません。

👉リアリティショック:期待と現実の乖離に衝撃を受けること。アメリカの組織心理学者 E.C.ヒューズ先生が提唱。エドガー・シャイン先生も、著書『キャリア・ダイナミクス』などで言及。

離職理由の一番は、就業時間、休日、休暇などの労働条件ギャップ。その他、仕事の内容、給与、人間関係、それに伴う身体的・精神的不調などがあります。

一方で、どの会社でも平均的に新卒者の3割が離職してしまうわけでは無く、離職率の高い業界、企業等が厳然とあります。

離職者が多数出ることを想定して、大量採用する会社も未だにあります。

仕事が毎日終電時刻近くまである会社、休日が月8日で翌月の休日をすべて会社が決める会社、正社員でも賞与ゼロの会社、成果が上がらないと人格まで否定されちゃう会社等々、事前に調べればわかるケースも多々あります。

学生時代、社会との接点がほとんど無いまま就職活動に臨み、しごとの内容や環境をよく理解しないで就職を決めてしまうことの大きなリスク。

「すき・きらい」「やりたい・やりたくない」「できる・できない」など、自分の価値観や現時点での能力を仮にでも明らかにすることは大事。

一方で、

①「何をどのような価値観で実現しようとしている会社なのか(ミッション・ビジョン・バリュー)」

②「それは中長期の経営計画、直近の事業計画、行動指針、評価等におとしこまれているか」

③「その価値を実現するために、社員の働く環境を整えているか」

等をよく研究して進路を決めて欲しいなと、日々熱望しています。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!!

(続く)

写真:インドネシア(ジャワ島中部)ボロブドゥール寺院遺跡から見たご来光。正面に見える山は活火山のムラピ山(2,930 m)。2015.1.17

📕『キャリア・ダイナミクス―キャリアとは、生涯を通しての人間の生き方・表現である』エドガー・H. シャイン先生 白桃書房(1991/2/1)

📘『キャリア・アンカー―自分のほんとうの価値を発見しよう (Career Anchors and Career Survival)』エドガー・H. シャイン先生 白桃書房 (2003/6/1)

📗『若年就業者の組織適応: リアリティ・ショックからの成長』尾形 真実哉先生 白桃書房 (2020/3/6)


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