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10年で10倍になった

「人生詰んだ」状態をリセットする魔法

第3章 私の激動人生
・プロフェッショナルが集まった家族
・富豪から極貧への転落
・偉人は肩書きに囚われない
・因果を辿れば夢は簡単に実現する
・10年で10倍になった

・10年で10倍になった

私は大学生の頃に有名塾でアルバイトをしていたが、大手老舗であればあるほどマニュアルに沿った行動を求められた。
「学生運動をしていた世代が中心となって予備校文化を作ったんだ!」
と、時代錯誤のド真ん中にいた私は、やたらと上司に反発をしてゲリラ的な活動をした。
中間管理職には酷く嫌われたが、社長や会長クラスからは評価され、大学生ながら新規事業を任されたりした(その時の新規事業は今や全国展開の有名ブランドになっている)。

私は比較的、自由に好き勝手やっているが、当然、風当たりも強い。
しかし、大企業の社長や会長、創業者など一流と呼ばれる人から高い評価を頂いている。
肉を切らして骨を断つ、では無いが、二流三流の声を悉く無視して自分に自信を持って取り組めるのは、
一流には支持されている、と言う誇りがあるからだ。

若い頃はそれだけでは飽き足らず、自分で塾を立ち上げたり、全てを捨てて裸一貫で上京してみたり、人生をドラマティックに演じようとした。
お陰でエピソードには事欠かない波瀾万丈な人生となったが、残念ながら、今の若い子は波瀾万丈な人生よりも順風満帆な人生をカッコイイと思うようだ。

よく「年下には挫折した経験を語ると親近感を抱いてくれる」と言われるが、これは現代には当てはまらない。
最近の子は挫折経験が少ないので、失敗談を語ると「こいつはダメ人間だ」と認識してしまう。

しかし、自慢話ばかりでは「人間の小ささ」を露呈するため逆効果である。
よって、黙って淡々と仕事を確実にこなす「昭和の職人スタイル」が最も評価が高い。
詰まるところ、私の波瀾万丈のエピソードは全く使い道が無いのである。

私はコツコツと地道に積み上げることが大の苦手である。
人によっては努力で地位を築き、そこにしがみつく生き方を選択するが、私は毎年新しいことにチャレンジし続けている。

と言うよりも、一度やってしまうと飽きてしまうので、毎年、新しいことしかできない、が正しいのかもしれない。

お金の話なので詳細は差し控えるが、私はこの生き方で10年で10倍を達成した。
給料や賃金が上がらないと言われている時代に、もしも積み上げ式のスタイルで仕事をしていたら2〜3倍が限度だっただろう。

しかし、この実績を活かして次へ進む生き方を私は好まない。
やはりゼロから新しいものを創ることに面白さを感じる。

その私が今、最も大切にしているのは「直感」だ。
全てにおいて直感こそ最大の道標だと確信している。
直感に反して理屈で行動しても物事は上手くいかない。

学校では論理や科学などが重要とされる。
しかし、それは既存の枠組みに立脚した範囲に限られる。

もし読者が、決められた枠組みの中だけで活躍したいのなら、直感よりも、論理や科学などの理論に基づいた「直観」を大切にした方が良い。

私の場合は常に未知の領域に挑戦し、昨日とは異なる明日へ進みたいと思っている。
そのために、「昨日まで」に立脚した直観よりも、「未知なる明日」を導いてくれる直感を大切にしているのだ。

過去の偉人や成功者の功績を辿ると、未知なる局面に際し、有意義な決断が生まれるのは「イメージ」「神の導き」「ひらめき」と言った非科学的な言葉で表現されていることが多い。

これは単なる「思い付き」とは異なるもので、
長年の経験や実践を総合的に踏まえた上で、現在における最適解を導き出してくれる「人間に備わった能力」だと確信している。

多くの人は「直感」が働いても周囲の雑音によって、それが捻じ曲がって失敗してしまう。
これは、「人間の本能」と言う最強のAI機能が導き出した解、もっと言えば、最強コンピュータが導き出した解を、手動で書き換えてしまい、せっかくのプログラムがぐちゃぐちゃになっているのだ。
高学歴で優れた人物が、必ずしも究極の局面で最適な行動が取れないのは、これが原因である。

その時々の状況によって、能力や環境、立場が違うため、森羅万象の知識をそのまま当てはめても上手くはいかない。
これでは単なる「頭でっかち」だ。

周囲の意見や情報は集めるが、最終的に決定をするのは、それらを踏まえた上での「直感」である。

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