お箸
長男はポテトチップスが好きで。昔から、食べるときにはお箸を使い、手が汚れないようにして食べていた。
それを見て、ポテトチップス用のトング(ポテトング)を購入して、これを使えと渡したのである。
我が家に、それは、2つあった。長男も長女も就職して配属先がそれぞれ遠方で。家を出るときに一つずつ持ち出した。
だが、数年後にそれぞれ、異動や転職で我が家に帰ってきて、食器も再び合算したのだが、どういうわけか、このスティックは、ひとつしか今は、無い。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
どうして無くなることがあるかなぁ。
このポテトング、家内のお気に入りで。共にポテトチップスを食べる時、私には、家内が晩ご飯で使ったであろうお古のお箸があてがわれた。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
え?お箸……?しかも、あなたのお古?
そんなこんなを家内に語ろうとしてソファーをみると、家内が脚を指さして笑って言った。
せっかくコジくんの洗い物の量を減らす工夫をしてあげているのに、その目は、何?
なんのはなしです菓。
ともあれ、倍返しのミッションを、こなそう。
マッサージをすると、家内は上機嫌である。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。