ヘルプ宝石【ショートショートnote_20/創作】
家内が大阪出張に出ていたとき。ショートショートnoteのお題が尽きて。次のお題がほしくなった。
そして、カードを5つ選択し、お願いの連絡をしてみた。
出張の帰りに、1日お休みをとり、家内は、実家に帰り、義母と共にいた。
すると、このように、答えが返ってきた。
では、義母のお題から。
では、本編、「ヘルプ宝石」、410字を、どうぞ。
☆ ☆ ☆
エージェントの小十朗は、処刑場で目隠しされ立たされていた。テロリストのアジトの潜入破壊工作がミッションだった。
身につけていた通信機は、全て取り上げられ。もはや救援要請も出来ない。残るは、首にさげた、古ぼけたお守りだけだった。
このお守り。京都の今宮神社の周辺の、怪しい骨董屋で手に入れた。店主によると、阿呆賢さんの兄弟石で。某かの宝石の原石だいう。
自動小銃の安全装置が、次々に外される音がした。
小十朗は、お守りを握り、願いを口にした。
「敵全員の、確保を!」
ふと目を開けると、敵は全員後ろ手に手錠がかかり、地面にひれ伏し、武器は目の前に積み上げられていた。
突然、静寂を切り裂く爆音が聞こえた。
最新鋭軍用ヘリが上空に滑り込んできて、特殊部隊が昇降して全てをかっ攫って飛び去った。
すると上空から、1枚の紙が落ちてきた。
ご苦労、小十朗!
宝石のヘルプあってのことだったが、去り行くジュリエットの高笑いに、なぜか、優しさが感じられた。