2人用宝石【ショートショートnote_50/創作】
家内が私を追求するので、仕方なく、日曜日の夜に投稿するための、ショートショートの創作活動を、細々としている。
ショートショートノートカードゲームを使い、お題を家族に出してもらう。それをテーマに410字以内で、書く。
今回は、家内に、予めスマホのスロットアプリで選択していた以下の5枚から、お題を設定してもらった。
それでは、本編にまいりましょう。
家内のお題から。
本編、「2人用宝石」、約410字を、どうぞ。
☆ ☆ ☆
エージェント・コジは、願えばミッションコンプリートをしてしまう、魔法の宝石を持っていた。
コードネーム、ジュリエットという、超優秀なエージェントがいて。彼女は、なんの助けも必要なく、あらゆる困難なミッションを片づけていた。
だがコジの、ミッションコンプリート宝石のことが世に出て、ジュリエットの耳にも否応なしに入ってきていた。
それをジュリエットが手に入れるのは、造作もないことだった。
もともと超優秀なジュリエットは、正真正銘、無敵になった。
ジュリエットは、他力は好まなかったが、平和を目的とするミッションには、この魔法の宝石を使うことを躊躇しなかった。
果たして、あるミッションがコンプリートしたとき、コジに、こっそりとその宝石を見せたのだ。
これ、私が、持ってるから。
ジュリエットは、それから、コジのミッションのコンプリートを、すんでのところで、必ず助けるようになった。
その時、この、ただのお守りは、無敵の2人用宝石になった。
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