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他
家内のこだわりポイントは、ポイ活と、クーポンと、節約である。そんな家内に、いくつか、口癖がある。
随分昔に、何度も聞いた口癖を、本当に久しぶりに聞いたので、ちょっと新鮮というか、今更というか、なんとなく印象に残り、おかしかったことがあった。
家内は、それに、無類の、新幹線好きである。
長女の自宅にいく道すがら、新幹線と併走する期間が多く、よく、言うのである。
あ、新幹線だ!
そのたびに、心の中のリトルkojuroが、苦笑いしながら、言う。
おいおい。子供じゃ無いんだからさあ.....。
これも、実は、家内の口癖である。
だが、今日の話題は、これではない。
あまりにも春先から、新幹線だ、という口癖を聴き続けてきたので、つい、聞かなくてもいいのに、家内に聞いてみたのだ。
新幹線の運転席を見せてもらったっていう話をしたことがあるでしょ。
そこまで言ったときに、家内の顔色が少し変わった。
あれ?忘れた ?
すると、家内が、眉間にしわ寄せをしながら言った。
何の話?それ。
え?
いや、だから、なに、それ。
いやいや。え?
家内は、肝心なことを、よく忘れる。これも、家内の大きな癖である。
私は、また、その癖が出たかと思った矢先、大昔によく聞いた、家内の古の口癖を、久しぶりに聞いた。
それって、他の女の人に、話したんじゃない?
家内の顔を見てみると、どうも、冗談で言っているのではないようだ。
心の中の、リトルkojuroが、小さな声で呟いた。
これ、冗談じゃ、なさそうだぜ.....。
でも、若い、結婚前のカップルじゃあるまいし.....。
今更、何を言っているんだろう.....。
そして、私は、昔々の話を、何十年ぶりに、家内に改めてしてあげることになった。
ひととおり話終わった後、家内が言った。
その話、なんか、聞いたことがあるような気がする。
出来すぎた話だから、嘘かと思っていたのよ。
だから、忘れたんだと思う。
心の中の、リトルkojuroが、叫んだ。
いやいや。さっき、聞いたことがないとか、言ってたよね。
聞いたこと、思い出したんだよね。
そういうのを、こう言うんだよ。
タセキング〜!!!!
私の冤罪は晴れたようだが、人の、奇跡の、良い話を、よりによって、出来すぎた話で、嘘だと思ったとは、ちょっと、聞き捨てならぬな.....。
そのとき、また、高架を、新幹線が通った。
あ、新幹線!!!
家内のこだわりポイントは、ポイ活と、クーポンと、節約と、そして、新幹線である。