女子、株式会社【ショートショートnote_49/創作】
家内が私を追求するので、仕方なく、日曜日の夜に投稿するための、ショートショートの創作活動を、細々としている。
ショートショートノートカードゲームを使い、お題を家族に出してもらう。それをテーマに410字以内で、書く。
今回は、次女に、予めスマホのスロットアプリで選択していた以下の5枚から、お題を設定してもらった。
それでは、本編にまいりましょう。
次女のお題から。
本編、「女子、株式会社」、約410字を、どうぞ。
☆ ☆ ☆
仁の就活は、思うようにいかなかった。
そんな折、ある会社に出会った。
女子、株式会社
この、てんは、何?
初めて見たとき、そう思った。
会社の理念は、
すべての人がすべからく平等で平和な世界の実現を目指して、派遣業を通じて日本に、世界に、貢献する。
15人の会社
社長は、女性で、奏と言った。
求める社員。理念に共感し、真の仲間として共に働く意思のある人を採用する。
女子、とあるのは、もっと世界を平等に、という意味をこめているらしい。ほんの少しだけ、女子に肩入れしているのだという。
会社を見回してみて、きちんとした会社だと思い、入社した。
顧客に寄り添い、利益と幸福を生み出し、顧客が変わっていく。共に、仁の会社も大きくなり、変わっていく。そういう、不思議な魅力のある会社だった。
やがて会社は大きくなり、仁は、奏の跡を継いで、社長になった。
経営理念は、今も、一貫して変わっていない。より磨かれて、会社に、ひとりひとりの社員に、浸透している。
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以前、こんな記事を投稿しました。今回の記事は、少し、この記事に関係します。いずれまた、繋がりになるような記事を書くと思います。
遠入のどかさん、私は、えんちゃんと呼んでいる。私の敬語の先生である。今回紹介した記事。一見、何の変哲もない記事に思われるかも知れないが、深い。つまり、お客さまに接するとき、お客さまの思想や考え方や態度は関係がなく、それを超えたところまで寄り添うことが肝要だと書かれている。そこは、つい忘れてしまいそうになるのだ。目の前のことに気がいってしまって。気づきと学びを、たくさん、与えてくれる、noteの世界の友人である。