雛祭り
昨年は、曲がりなりにも、我が家でのひな祭りを、小さなお雛様を出して、祝った。そしてそれにまつわる記事も、書いた。
そのお雛様は、ひな祭りを過ぎても出されているとその家の女の子の婚期が遅れるという迷信を信じて、早めに片付けられているのに、端午の節句の飾り物は、いつまでも出されているという話を、これも、記事にした。
だが今年は、去年までと全然状況が変わってしまった。そもそも、そういう季節のお祝い事をしてくれていた家内が、家にほとんどいないのである。
2月末から、仕事で、あるプロジェクトに参画していて。事務所の近くのホテルに泊まり込みで仕事をしている。帰宅するのは、日曜日の深夜。そして翌日の昼前にはまた、家を出てホテルに向かう。
だから、季節のお祝い事そものもが、我が家から消え去りそうになっていた。
でも、我が家の女性陣は、結構しぶとい。改めて、そういうことに気付かされることがあった。
家内は、仕事で超忙しいはずなのに、事務所の近くだということで、なぜか、帝国ホテルのロビーに足を伸ばし、お雛様の日のお祝いだと言って、ロビーのお花の飾りの写真をLINEで送ってきた。
また、長女と次女は、2人で、家で食べるのだと言って、お雛祭りの散らし寿司を買ってきて。一緒に食べようと勧めてくれた。
だが、残念なことに、私は、洗濯や洗い物、お風呂掃除などの家事に疲れてしまい、ご相伴には預かれず、写真も撮れなかった。
非常に残念である。
だが、長女は、ひな祭りだから、お料理を作ると言って、作ってくれた。
ひとつは、ケンミンの焼きビーフン。
そしてもうひとつは、唐揚げ。
ひとつのお皿によそってくれて。大変おいしくて豊かな晩御飯になった。
私は、ついつい調子に乗って、冷蔵庫のお酒を2、3缶開けてしまった。
こころの中の、リトルkojuroが、苦笑して、呟いた。
雛祭りの散らし寿司が食べられなかったのは、家事ではなくて、これが原因だよな。ちょっと偉そうなことを言ってなかったか?さっき。
確かに。反省だ。
実は、調子に乗って飲み過ぎて、疲れて寝てしまったのだ。
うたた寝をしていると、長女がしつこく声をかけてきてくれた。風邪を引くから、早く布団に入って寝なさいと。
私は、そのまんま、寝てしまったのである。
翌日、長女は、食器をきちんと洗っていた。ここが、次女と違うところだ。料理をするのはいいが、一番大変なのは、後片付けだ。
こういう後片付けを含めた料理ということを考えると、今は、私には、料理なんて到底できっこない。
世の中の、主婦や主夫と言われる方々のことを、心から尊敬する。
私の今年の雛祭りは、酔い潰れて寝てしまった記憶だけが、残った。
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