リキ日記_暗視カメラ
ハリネズミの飼育者のことを、世間では、「ハリ飼い」というらしい。私は、その、ハリ飼いの中でも、まだまだ素人である。
我が家のハリネズミの名前は、リキという。
リキの、リキ走を記録しようと、暗視カメラを購入し、夜、観察を始めてみると、リキが、想像以上に、夜、走っていることが、だんだんと、分かってきた。
そして、まずは、カメラをケージの中に入れ、ケージの網が、映像を邪魔しないように、工夫することにした。
その結果、撮れる画像が、かなり、良くなった。
こういう映像が、
こう、なった。
心の中の、リトルkojuroが、少し感心して、つぶやいた。
やれば、出来るじゃん。
毎晩、リキのリキ走を、撮りためている。もっと正確に言うと、30分間隔の映像を、24時間、365日、ずっと、SDカードに、撮りためている。
リキは、とにかく、夜、走る。これでもか、というくらいに、走る。
だいたい、23時頃から、2、3時間、走る。そして、その間に、何時間か休憩して、また、2時頃から2,3時間、走る。
ただ、ひたすら、回し車を、走っている。
最初は、その映像を、切り取って、「今日のリキ走」と称して、家族LINEに、入れていた。毎日。
すると、ほどなく、家内から、クレームが入った。
毎日、同じ、走っている映像。代わり映えしないから、入れなくて、良いよ。もう。
心の中の、リトルkojuroが、驚いて、つぶやいた。
それを言っちゃあ、おしまいだ……。
ハリネズミは、人に、懐かない。いまだに、私が、リキの近くに手を伸ばすと、威嚇してくる。
シュシュシュシュ、いう。
そして、針を立てる。
それ以上近づこうとすると、その針を、絶妙なタイミングで、当ててくる。
これが、結構、痛い。
でも、それ以上のの攻撃は、してこない。
ただ、ひたすら、丸まって、針を立て、震えている。
ハリネズミは、噛んだりしない。そもそも、顎の力が、強くない。
性格は、臆病で、怖がりで、優しい。
鳴いたり、吠えたりしない。
走り回って、逃げたりしない。
いたって、おとなしい。
ハリネズミのデメリットらしいデメリットは、懐かないことと、体を包む、針の痛さのみである。
家内は、リキに、餌をあげる。だが、糞尿の世話は、しない。それは、もっぱら、私の役目である。
リキを可愛がっては、くれるが、本当の孫のように、目の中に入れても痛くないとは、言わない。
家内は、言うのである。
だって、ハリネズミなんだもん。針は、目の中には、痛くて、入れられないよね。
心の中の、リトルkojuroが、うなづいて、つぶやいた。
確かに。
目の中に入れては、痛いな。
私は、この家内の、一休さん張りのトンチに、騙されたような気になる。
可愛ければ、多少汚いことも、するだろう。
でも、家内は、適当に、距離を、おいている。そこまで、リキには、過保護では、ない。
暗視カメラの映像は、蓄積される一方である。
毎日、似たような映像だが。
いつか近いうちに、この中の映像を、少し、分析してみよう。
そして、リキの、夜の表情を、映像を編集しながら、できるだけ、載せていきたいと思う。
心の中の、リトルkojuroが、首をすくめて、つぶやいた。
コジ、それには、動画編集のソフトと、それをする技量が必要だぞ。
今のコジには、無理だな。
まあ、いい。
最近、少しずつ、リキの動画を、Twitterにあげたり、YouTubeにあげたりしている。
素人なので、すべては、実験である。
だが、何事も、試さねば、先へは進めない。
リキの、走っているところ以外の動画。これは、次回以降で、ゆっくり、ゆるりと、やっていこうと思っている。
【今日の動画】
寝ぐらの前にエサを置き、それを、食べている。固いエサばかりだが、一生懸命に食べている。
固いエサを、私の手から、食べてくれている。我が家では、今は、食事の時間が、唯一の、リキとの触れ合いのの時間なのだ。