クリーン活動

きみちゃんの銅像を見に行こうということで家内に提案し、家を出たはずだったが、家内の逆提案に遭遇し、まずは、近所のスーパーの商品券をゲットしに行くことになった。

そして、目の前には、ニコニコ顔の、クリーン活動を推進する、JTの関係者がテントの中にいた。

このプロジェクトは、JTの、街のクリーン活動の一環で、そこかしこの街でやられている。

街の、どこでもいい。ゴミを集めて持ち帰り、分別して廃棄すると、記念品がもらえる。

記念品は、エコバッグと、小さめのゴミ袋である。

JTは、タバコのポイ捨てが多いということもあり、こういう活動を、積極的にしている。そして、隔離されたタバコの喫煙スペースの設置で、分煙活動をしている。

家内と、どうせやるならば、気分良く、そして、ある程度丁寧に、しようと言いながら、駅の方に歩いて行った。20分ほど。歩きながら、ゴミを収集した。

駅の周辺は、晴れた日曜日の朝は、近隣の町内の有志が、早朝にゴミ拾いをしている姿を、何度か見たことがある。それだけに、大きなゴミは落ちておらず、ゴミの数も、少なかった。

そういうことを考えると、我が街は、なかなか、綺麗な環境で過ごしているのだろう。

家内と、しばらくごみ収集をして。

このトングは、使いやすくて、便利で。そこそこの値段で売ってくれるならば、買いたいなあ、などと話していた。

ゴミを集め、テントに戻り、係員の人に、聞いてみた。

このトング、良いトングですね。

売っては、いないですよね。

すると、係員の人は、笑いながら、言った。

これは、非売品です。

心の中の、リトルkojuroが、苦笑いしながら、呟つぶやいた。

あたりまえだろ。

さて、きみちゃんに、会いに行くか。

家内の方を見ると、ちょっと、躊躇ちゅうちょしている。

改めて、指を4本見せてきたので、私は、笑顔で頷うなずいた。

心の中の、リトルkojuroが、苦笑しつつ、呟つぶやいた。

また、レートが、上がっている.....。

これで、4フォークール(注1)、決定だね。

家内は、笑顔で、言った。

じゃあ、麻布十番まで、つきあってあげようかな。

家内が上機嫌だと、我が家は明るくて平和である。

だから。

これで、いいのだ。

きみちゃんとの遭遇の話は、明日の夜に、ゆっくりと、語ろうと思う。

(注1)我が家のマッサージは、家内が録画したドラマやバラエティ番組を見ながら行うことが基本なのである。1クールとは、ドラマ一本分。つまり、1時間を意味する。