拡がり
最近になり、西尾克洋さんと、noteの世界で、知り合った。記事を読んだり、コメントをつけたりをし合っていて。10月のはじめから、西尾さん主催の、通称「面ゆる」共同マガジンのメンバーとなっている。
西尾さんは、プロの相撲ライターで。IT系の企業に勤めながら、講談社からも書籍も出版し、Yahoo!ニュースや他のメディアでも記事を投稿し、ラジオにも出演している人である。
恥ずかしながら、私は、まったく知らなくて。このnoteの世界に来られてから興味を持ち、それがきっかけで相撲ファンに秋場所から戻った経緯がある。
「面ゆる」には、毎週土曜日〜月曜日のあいだに、週一度、マガジンタグをつけて過去記事を投稿し直している。kojuroの過去を、ダイジェストでわかってもらえる、まあ、ほどほどに面白いと思われる記事をあげている。
ほどほどに、というのが、まあ、ここに記事をあげている人たちの面白さが、普通じゃ無いのである。
私以外に、4名のメンバーがいる。
主催の西尾さんは、普通に面白い。そして、論理的思考で、人のためになるような記事も、当然のごとく書かれている。採用率3%と言われる、Voicyにも配信チャネルを持っていて、さすが、プロ、という、私よりも随分年下なのだが、人生の先達のような多才で多彩な人だ。
さぼさんは、とにかく面白い。経験談という面でも面白いが、関西弁の言い回しがベースの記述が、テンポ良く、ついつい引き込まれる。ご主人様が、理科系の真面目な方のようだが、この人も面白くて、通称ジェイソンと、ご家庭では呼ばれている。記事を退勤時間に読むと、吹き出してしまって周囲から奇異の目で見られることも多々あるので要注意だ。
リトさんは、とにかくストレートである。ちょっとニヒルな感じもするが、実に優しい、心揺さぶる文章を書かれる。私は幼稚でマイペースな悪ガキだが、リトさんは、筋が通ったヤンチャさを匂わしていて、この軸のぶれないところがまた、魅力である。V6の坂本昌行が押しだ。灰皿を投げる厳しくて美人のお母様の気質を受け継いでいるのだろう。旦那様がまた、包容力と寛容性の塊のようなひとで。私は、神に遣わされた人だと信じている。
ががさんは、脚本家を目指している。私からすると、娘の世代の人だ。ギャップがあるかと思いきや、日本文学を専攻した経験を持ち、読解力やコミュニケーション能力はさることながら、齋田興哉さんの書いた理科系の記事にも読みに行ったりして語ったり、なかなか教養があって、びっくりさせられる。そして何よりも、stand.fmでの番組配信が凄い。事前調べ、構成、そして、声が可愛くて聴きやすい。まるで本物のラジオ番組だ。「笑いで日常を科学する会社員のががが、おお送りしました」という締めの決め台詞。これが、カッコいい。
この「面ゆる」メンバーで、stand.fmのライブ配信をしているのである。まあ、面白い人たちがやっているので、内容は、面白いに違いない。私は、おまけである。
西尾さんの主催、リードということで、プロが番組を回してくれる。さぼさんは、アンミカ張りの喋りと機転で、これに潤滑油を与える。リトさんは、自称シャイだが、ハイパーセールスだけあって、突っ込まれたらきちんと返し、間合いをとって参加する。ががさんは、持ち前の可愛い声と構成力で、自分の立ち位置をきちんととって、番組に彩りを与えている。
私がつべこべ言わなくとも、前回12月5日の配信についての、それぞれのメンバーの投稿記事があるので、それを参照しておきたい。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジ、ちょっとは役に立ってるの? 全部、他力本願じゃん。
うむ。まあ、こんなやつだから、これが自分の味だと思ってる。
あの夜、家内に、配信が終わったとソファーに行ったら、脚を指差しながら、端的に釘を刺された。
いいお友達ができたのね。よかったね、コジくん。人生の終わり頃にきて、拡がりができて。でもね。私の恥ずかしい話をネタに、笑いを取るのは、ダメよ。分かってると思うけれど。
……………。
マッサージをすると、家内は、上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。
■追記■
第2回の配信は、以下のURLから聴けます。
2時間あります。もしもお時間がおありでしたら、ながらラジオで、ゆるーりとお聴き頂ければ幸いです。面ゆるメンバー、実に、面白いです。