傷
テレビを新調したことは、8月の末に記事にした。
今回、改めて思ったのだが、この時に作ったテレビ台のローテーブルが、途轍もなく重く、組み立てに手間がかかった。
作るに作りはしたが、最後は疲れ果て、まともにテレビ台を所定の位置に戻すことができず、無理やり押してしまった。
そのせいで、床に大きな傷を作ってしまったのである。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
天国で、ケーシー(注1)が呟いてるぜ。画竜点睛を欠くってな。
かなり後悔はしたが、もう、取り返しはつかない。後の祭り。覆水盆に返らず。後悔先に立たず。
……。
先代のテレビの名は、「たかお」だった。今度のテレビは、「あらた」と命名した。
なんのはなしですか。
そんなこんなを家内に語ろうとしてソファーをみると、家内が脚を指さして笑って言った。
コジくん、床の傷、もう、直らないねぇ。
私は、久し振りに倍返しの自主トレ(注2)を申し出た。
マッサージをすると、家内は上機嫌である。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。
(注1)ケーシーとは、私の亡き父のあだ名である。我が家は、長女が産まれてから、みんな名前で呼ばれていて。父は、ちょっと捻ったあだ名で、ケーシーだった。
(注2)自ら申し出てマッサージをすることを、私は、勝手に「自主トレ」と呼んでいる。率先垂範、である。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?