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提案

我が家の車は、小志朗こじろう(注1)という。この小志朗こじろうとの暮らしが、特に週末の私たちの生活を支えている。

長女の家に行くのは、色々な荷物もあるので、移動は必ず車であるし。新幹線や飛行機で帰宅してくる長男の迎えや、見送り、今はメッキリ少なくなってしまったが、次女の試合や遠征をみに行くのも、車だ。

小志朗こじろうは、いつも、我が家の一員なのである。


その小志朗こじろうとの生活の中で、走行距離がゾロ目になる時を、家内と目撃して祝う、という、ゾロ目祭りを、やっていた。この夏、そのゾロ目のタイミングを私の失念で逃してしまい、残念な思いをした。


そして、次こそはと思うときに、こういう提案を頂いたのである。

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そして、ふと、思った。23,456㎞は、そろそろではないか、と。


そして、昨日の晩、帰宅してから、密かに確認してみた。


恐る恐る、エンジンをつける。

そして、確認する。

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心の中の、リトルkojuroが、落胆しきって、つぶやいた。

またもや、逃したな……。

やる気無し男やるきなしお(注1)……。


…………。


人生、山あり谷あり。気を取り直していこう。今度のぞろ目、33,333㎞は、逃さないようにしよう。

家内と、土曜日には、展覧会を見にいくことにしている。その帰りに、どこかに立ち寄って、お茶でもしよう。

小志朗こじろうは、今日も、活躍する。


心の中の、リトルkojuroが、ボソッとつぶやいた。

短時間で走らせすぎの感は、あるけれどね。


落胆している今こそ、今夜のマッサージは、私から、やりましょうかと提案してみよう。


そう思うと、なんだか、少し、心が暖かくなった。


だから、


これで、いいのだ。


(注1)我が家の車には、小志朗こじろう、という名前がついている。



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