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yukihi6
宝くじ道【ショートショートnote_53/創作】
家内が私を追求するので、仕方なく、日曜日の夜に投稿するための、ショートショートの創作活動を、細々としている。
ショートショートノートカードゲームを使い、お題を家族に出してもらう。それをテーマに410字以内で、書く。
今回は、家内に、予めスマホのスロットアプリで選択していた以下の5枚から、お題を設定してもらった。
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![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84922419/picture_pc_9fe74dcca801ca0ca5ffc7291cab09d8.png?width=1200)
それでは、本編にまいりましょう。
家内のお題から。
本編、「宝くじ道」、約410字を、どうぞ。
☆ ☆ ☆
噂の占い師がいた。宝くじ道を極め、当たりくじを引き寄せるという。その名を、Y子ちゃんという。
その噂は、口伝てで広まり、ネットでも真しやかな投稿がされたが、終ぞ正確な情報は現れなかった。
貧しい兄妹がいた。望と稀。妹は心臓にペースメーカーを入れていて。ある日、出先で、あろうことか電源不調のため、早急に充電する必要に迫られた。
その時代、全ての動力が電気で。世界中が極端な電力不足に悩まされていた。こっそり電気を使うと、厳罰に処せられる。
困った兄妹が蹲っていると、ある人が現れ助言した。
「電力省の構内に入り、充電しなさい。」
2人は言う通りにすると、不思議に、構内に入れ、充電も完了した。途端に、警備員に拘束されはしたものの、見知らぬ偉い人に庇われた。
ふと振り返ると、その人が立っていて。望に、こう言った。
「夢を持ち、兄妹で勉学に励みなさい。そして、世の中を変えなさい。」
Y子ちゃんは、宝くじどころか、未来を見極める人だった。
☆ ☆ ☆