リキ日記_手袋
ハリネズミの飼育者のことを、世間では、「ハリ飼い」というらしい。私は、その、ハリ飼いの中でも、まだまだ素人である。
我が家のハリネズミの名前は、リキという。
年末、長男が我が家に帰ってきた時に、リキの世話をしたのだ。もともと、リキは、長男が飼い始めた。だが、仕事が忙しくて。出張も多くなってきたので、我が家で引き取ることにしたのである。
長男は、本当の、リキの父親なだけあって、リキのことを、よく観察し、気にかけ、帰宅した時には、抱き上げて世話をしようとする。
リキは、最近、手に乗せてエサをあげたりはしていないので、かなり警戒して怯える。それでも、長男は、手に乗せて、エサをやる。
今までは、素手で触っていた。これは、長男なりの、スキンシップらしい。私は、心の中では、偉いもんだと思っていた。私も、ときどき、時間のある時は、エサで誘き寄せて素手で触ったりしていたのであるが、なるべくストレスを与えないように、最近は、体重を計測する時以外は、触ったりしないようにしている。
だが、長男は、最近のリキが、ただ抱き上げた時に、怯えてハリを立てるので、手袋を使うようになった。
リキは、手で抱き上げられると、もう、エサにも興味を示さない。怯えて、逃げようとする。
長男が、声をかけているが、だんだん怯えてきて、丸まってきて、最後は、警戒音を出して、威嚇してくる。ハリネズミは、人に慣れないと言うが、その中でも、特にリキは、臆病で警戒心が強いほうなんだと思う。
長男は、あまりにもスキンシップをせずに、自然に暮らさせて過保護にしているからだと、私に文句を言うが、そういう、ビクビクしているリキがまた、可愛いのである。
長男のリキの世話を、家内も見守っていて。リキの世話が一通り終わると、ソファーで、脚を私の方に出してきた。
私は、パブロフの犬のように条件反射で、脚をマッサージし始めた。
家内は、マッサージをすると、上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和になる。
だから。
これで、いいのだ。
最後は、いつもの、磯貝さんのGIFである。この、尻尾の短いところが、リキの雰囲気がある。磯貝さんは、ハリネズミを描いたのではなくて、ネズミを描いたとおっしゃっている。リキの動画は、磯貝さんがこの絵を描いた時には、まだ、投稿していなかったし。本当に、ネズミを書かれたのだと思うのだが、私と家内には、どうしても、リキに見えて可愛くて。毎回、ここで、リキ_日記の最後に、使わせて頂いている。
この、Watcherが、また、いいのだ。私は、妖怪好きなのだが、そんな私にぴったり、好物の、磯貝ワールドなのである。