見出し画像

ギョウザ燃える【ショートショートnote_68/創作】

家内が私を追及するので、仕方なく、日曜日の夜に投稿するための、ショートショートの創作活動を、細々としている。

ショートショートノートカードゲームを使い、お題を家族に出してもらう。それをテーマに410字以内で、書く。

今回は、次女に、予めスマホのスロットアプリで選択していた以下の5枚から、お題を設定してもらった。

お題、ちょっと変わったカードも出てきた
ギョウザ燃える、だね。我が家はギョウザ好きが多いね


それでは、本編にまいりましょう。


次女のお題から。

本編、「ギョウザ燃える」、約410字を、どうぞ。




☆    ☆    ☆

あきらは、味は確かだがえない金星きんぼしという中華料理屋をやっていた。

そして、宣伝のためにある企画を用意していた。

20分間で、ギョーザを6個1人前を、12人前食べ切ったら、それから1年間、食べられるだけ無料にするというものだ。

これが、なかなか難しい。いまだ条件を突破する学生は現れなかった。

ところが。相撲部のつよしが、4年の秋に学生チャンピオンとなり。チャレンジを宣言した。

その日。学生のみならず、町中の人々が見届けようと集まった。

あきらは、阻止する気満々で。

つよしは、もともとの猫舌ねこじたを、相撲の稽古と同じく鍛錬してこの日に臨んだ。

1分を残して最後の一皿。あきらは、最強に熱いギョーザを皿に盛った。

つよしは、遂にそれを平らげることに成功した。

あきらは、床に崩れ落ちた。


だが翌日から、チャレンジジャーで店は大繁盛になった。

この戦いは全世界に生配信されていて。つよしの言葉が、バズったのだ。


燃えるギョーザは、最強だ。

金星きんぼしは、世界中に味とその名をとどろかせたのだった。


☆    ☆    ☆



■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?