フラッペ
家内も、次女も、長女も、長男も。そして、私も。フラッペのような飲み物が、好きなのである。
スタバの、ご当地フラペチーノの飲み記事を投稿した。
家族揃ってそういうことをするような感じだから、ちょっとそこのコンビニで、フラッペ飲もうよと、土曜日の夕方の散歩に、話が出るのである。
家内は、ファミマのフラッペシリーズが、大好きである。クーポンなどがあれば、週末、土日には、飲もうかという話になる。
だいぶ前に、「ジョブチューン」というテレビ番組で、ファミマのスイーツ特集があった。
ジョブチューンという番組自体の構成は単純で、その道の匠が何人か出てきて、その品を見定めて、合否を決めていく。7人いて。4人以上が合格ならば、その商品に「合格」がつく。そして、7人全員が合格をつけたならば、その商品は、「満場一致の合格」というわけだ。
匠の評価は、なかなか、手厳しい。企業側の商品企画担当が、試食後の評価を、祈るようにして待ち、合格して泣き、不合格でも泣きながら捲土重来を誓う。
家内に言わせると、匠の講評が、なかなか、良いのだという。言い得て妙という言葉そのもので、視聴者を、うーんと唸らせるらしい。
その番組で、ファミマの、ロイヤルミルクティーフラッペが、満場一致だったとのことで、早速翌日、クーポンを使って、買いに行った。
そして、満足して飲み、私は、少しだけ、御相伴にあずかった。
翌日も、ファミマに立ち寄り、私は、ひとりで飲み干すつもりて、例のロイヤルミルクティーフラッペを所望し、家内は、森永ミルクキャラメルフラッペを購入して持ち帰った。
だが、帰宅と同時に、我が家の次女に見つかった。
そしてあえなく、飲み干された。
心の中の、リトルkojuroが、寂しそうに、つぶやいた。
まるで、ハイエナだな。
でも、誰も口をつけていないものを一気に飲み干すのだから、残飯あさりのハイエナではなく、さしずめ、他人の獲物を横取りする、ライオンぐらいのものだろうか。
結局私は、ロイヤルミルクティーフラッペは、二口くらいしか、飲めなかった。
まあ、いい。
私には、こういう、魔法のサーバーがあるのだ。これは、独り占めだ。
シメシメ。
うっ、あ、あれれ?
うわっ!ボトルが、空だ!
家内が、笑いながら、言った。
コジくん、飲み過ぎなのよ。
ふふふ、ふふ。
心の中の、リトルkojuroが、嘆きながら、つぶやいた。
すっかり、ビールの口になっていたのに……。
何事も、足るを知る。
これが、肝要だということだろう。
虚ろな目で眺めるサーバーは、なんだか、笑っているように見えた。
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