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リキ日記_速攻
ハリネズミの飼育者のことを、世間では、「ハリ飼い」というらしい。私は、その、ハリ飼いの中でも、まだまだ素人である。
我が家のハリネズミの名前は、リキという。
リキは、食いしん坊である。最近、温かくなってきて、より、食べるようになってきた。
私の帰宅は、早いときで20時少し前。帰宅してすぐにリキの部屋に行き、着替えてエサをやるので、その時間に、だいたい、リキは、食べ物にありつくことになる。
リキは、時に、走っていたりするのだが、たいていは、巣箱の中で知らんぷりをしている。だが、エサを準備しているのがわかると、ゴソゴソし出す。
リキは、とても臆病で、シャイなのだ。だから、私や家族が見ているところでは、エサにガッついたりは、しない。
ひととおりの準備が終わり、ケージに蓋をし、部屋の電気を消す。
私は、リキに、声をかける。
「おやすみ、リキ。」
すると、速攻で巣箱から出てくる。そして、エサにガッつく。
ガツガツ、いく。
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だが、それも、ほんの、5分足らずの時間である。だいたい、腹がおさまったら、巣箱に入る。そして、寝る。
ハリネズミは、夜行性だから、人で言うと、さながら、昼寝のようなものだろう。
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心の中の、リトルkojuroが、ぼそりと、呟いた。
まるで、相撲取りのようだな。
リキは、確かに、大きくなっている。
家内は、あるプロジェクトに参画していて。仕事が忙しくて、事務所の側のホテルに寝泊まりしている。日曜日の深夜に戻り、月曜日の昼過ぎにはまた、ホテルに泊まりに行って、そこで仕事をしているのである。
マッサージは、とんと、しなくなった。そのかわりに、家内の健康のことを心配をしている。これならば、マッサージをしているほうが、よほど良かった。
心の中の、リトルkokuroが、ボソリと、呟いた。
さっちゃん(注1)は、最近、とんと、リキのエサをあげてくれなくなったね。
忙しいし、そもそも帰宅してこないものね。仕方ないか。
やりとりからすると、さっちゃん(注1)は、元気なようである。
だから。
これで、いいのだ。
(注1)我が家の家内の呼称は、「さっちゃん」である。さっちゃんは、女王陛下という別の呼称もある。だが、リキとの関係で、そもそもの飼い主が長男であることから、私は、おじいちゃんだが、家内に対して「おばあちゃん」なんて呼び方は、まかり間違っても、してはならないのである。
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磯貝さんは、アーティストである。絵を描かれる。最近は、CGを投稿されている。文章も絵も、独特の、奇々怪界な世界を描かれる。磯貝ワールドと、勝手に読んでいる。西洋風の絵やCGなのだが、和風のテイストがベースになっていると私には感じる。そこが、妖怪に通ずるところなのであるが、そこが、好きなのである。水木しげる、ちょっと角度は違うが、柳田國男も好んで読んだ。
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てるとさんの記事は、2日に一度投稿される。その記事は、ときに、お料理のこともある。これも面白い。そしてだいたいは、ミニチュア作成の中での、幾多の壁を乗り越える、試行錯誤のストーリーである。私は、勝手に、チャレンジストーリーと名付けていて。淡々と短文で語られるこのひとつひとつの物語が、面白い。これを読んでから実物を見にいくと、たまらなく面白い。こういう出会いも、noteの世界の、とてもいいところなのである。