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studiomoonnote
トレイ
家内のこだわりポイントは、ポイ活とクーポンと節約である。
だが今回は、違う拘りについてのお話である。
私は、いつも食事の時、お盆を使う。このお盆、ちょっと洋風に呼ぶと、トレイである。
そのトレイであるが、当然の如く、毎回洗う。
家内の拘りトレイを洗った後の、シンクへの向きのことで。私は、表をシンク向きにする。これには拘りは無いが、癖である。
家内は、裏をシンクに向けろという。
というのは、洗ったあとにシンクの横の水切り場に置いていると、どうしても何かを洗ったりすると、シンクの底に当たった水が跳ね返るので、表に向けていたらその水で汚くなるというのである。
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心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジは、水切り場には、ほぼ置いたままにしないよね。すぐに布巾で拭いて乾かすからね。
そうなのだ。だから、表であろうが、裏であろうが。跳ね返った水が、トレイにつくことは、本来、ないのである。
だが。
ここは素直に返事をしておこう。
「はい。さっちゃん(注1)の、仰せの通りにっ!」
ちょっとニヤニヤしてしまった。
そんなこんなを家内に語ろうとしてソファーをみると、家内が脚を指さして笑って言った。
コジくん、なんか、言いたそうだね。じっくり聞いてあげるよ。
倍返しがこの瞬間、決定した。
なんのはなしです過。
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マッサージをすると、家内は上機嫌である。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。
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(注1)さっちゃんとは、家内のことである。我が家の実質の最高権力者なので、別名、女王陛下という呼び名もある。
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