コインランドリー
私の重要なミッションの中に洗濯が組み込まれたのは、そう遠い昔ではない。そしてそのミッションは、山場が乾燥で、だいたいは、家からコインランドリーに場所を変えるのである。
だが、このことは、当然のことながら、家内の流儀に反する。
家内のこだわりポイントは、ポイ活と、クーポンと、節約なのだ。つまりは、コインランドリーに行くくらいならば、ベランダでも部屋でも、干せばいいというのが、家内の流儀である。
だが。
次女は大学の体育会でスポーツをしていて。長女は既に帰ってきていて。さらに汗かきの長男が帰ってきたことで、洗濯物の量が、半端ではなく多くなってきたのだ。一日に洗濯機を二回回すことなど、ザラだ。
しかも、それを、乾燥後にすぐに所定の場所に片づけないと、次の日の朝途端に、それぞれが困ることになる。
そういうこともあり、最近では、家内も、乾燥機というか、コインランドリーを使用することを渋渋認めざるを得ない状況になってしまった。
近隣のコインランドリーは、徒歩2分で到着する。めちゃくちゃに近い。それに、ホームページで、今、どれだけの機械が稼動しているかが、一目瞭然で分かるのである。
我が家から一番近いスーパーと同様、繁盛して欲しいし、永続的に営業していて欲しいのである。
今夜も、いつもの4号機を使う。普通の量だと、30分まわす。タイマーをかけ、終了と同時に回収。帰宅し、すぐさま収納していく。
そうこうしているうちに、23時をまわっている。
ソファーに目をやると……。
さっちゃん(注1)は、今日は、一泊で、大阪に出張していて。空いている。
さて、収納が終われば、一人、寝ようか。
明日の夜は、マッサージをすることにしよう。
今夜は、リキと一緒に寝よう。
(注1)我が家の家内の呼称は、「さっちゃん」である。さっちゃんは、女王陛下という別の呼称もある。だが、リキとの関係で、そもそもの飼い主が長男であることから、私は、おじいちゃんだが、家内に対して「おばあちゃん」なんて呼び方は、まかり間違っても、してはならないのである。