忘れた頃
夏休みの宿題が、実は、いくつか、残っているのである。私の宿題など、他の人は、どうでも良いことなのだが、私は、小心者なので、心の底に、溜まっている。これは、その、ひとつだ。
家内の、アイブロウペンシル。すなわち、眉毛を書く化粧品である。
いつも、私が削っているのだが、短くなりすぎて、削れなくなり、何とか延長することが必要だった。
前の記事で、皆さんにアドバイスを頂き、特に、てるとさんのアドバイスを実行するはずだった。
実は、何度かトライして。強く両端を押さえるというところが甘かったせいで、何度も失敗した。
貼り付けては、すぐに、とれて。とれては、また、貼り付ける。その、繰り返しだった。
ここで諦めたら、なんだか勿体ない気がしてきて。最後まで使い切ろうと思い直した。
そして、木工用ボンドを諦め、紫外線で固まるタイプのボンドを使用した。
すると、ようやく、くっついて。鉛筆を削ることが出来るようになり。計測してみると、19mmというところまで、きた。
心の中の、リトルkojuroが、少し前のめりになって、呟いた。
ここまできたら、5mm未満まで削って、使い切ろう。
やり切ろう。
我が家は、確かに裕福ではないが、ここまで気合を入れなければならないようなほど、困り果てているわけでもない。これは、私の、意地である。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジだけに、意固地の意地だね。
家内は、半分、呆れている。
コジくんが、削ってくれるならば、使うけれど。
そして、緩やかに、指を一本立てた。
心の中の、リトルkojuroが、驚いたように、呟いた。
削ってあげたのに、ミッションが上乗せだな。
でも、今日は平日だから、おまけしてくれているみたいよ。
1クール(注1)、マッサージをせよとのミッションである。
家内によると、記事になる話題を提供してくれているという解釈らしい。
心の中の、リトルkojuroが、あきらめ顔で、呟いた。
女王陛下(注2)だから、仕方がないね。
マッサージをすると、家内は、上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。
(注1)我が家のマッサージは、家内が録画したドラマやバラエティ番組を見ながら行うことが基本なのである。1クールとは、ドラマ一本分。つまり、1時間を意味する。
(注2)女王陛下とは、家内のことである。私に、ときどき、ミッションを与える、指揮命令系統の最上位者なので、ときに、家内のことを、そう呼ぶ。