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中古車

長女の車の名前は、ミシシという。長女は、転職して我が家に帰ってきていて。電車で通える通勤先になったので、もう、車は不要になっていたのである。そして、とうとう、愛車、ミシシを手放す決断をした。

保険も含めて。毎月、それなりの出費があり。車は、使おうと思えば我が家のクルマがあるし、その気になれば、レンタカーという手もある。

だから、長女からすれば、通勤に使わなければ、保持しておく必要は無いのである。

ミシシに別れを告げる


中古車センターに、家内と共に出向き、すぐさま、下取り金額が提示された。

そして、その提示された金額でとを打つと、ほぼリアルタイムで私のLINEに連絡が入った。

私は、それでいいのではないかと、すぐに返事をした。


かくして、中古車センターに販売することになり。ある夜、家族でミシシを囲み、記念写真を撮った。

ありがとうミシシ

ひとしきり別れを告げ、長女たちがさったあと、私は、ひとり、ミシシに礼を言った。

ありがとう。今まで。短い間だったけれど、あの子を守ってくれて。


私も、その場を去りながら、ひとり歩いていると、心の中の、リトルkojuroが、感慨深げにと、つぶやいた。

いい人に、買ってもらえたら、いいね。


うむ。そうだな。


きっと、いい人に、買ってもらえるよ。



ミシシは、翌日に、中古車センターに引き取られ。そして、一週間後に、買い手がついた。


ありがとう、ミシシ。さようなら、ミシシ。新しいオーナーと、元気に暮らせよ。

ほんとうに、ありがとう。

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