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失策
通勤時、朝は、沿線の特急に乗るときがある。その特急、少しお金がかかる。ワンコインまで行かないくらいだが、ご多分に漏れず全席指定で、当然、席取りをすることになる。
クレジットカードが、その鉄道の発行するものを使い、それで決裁をすると特典がある。
それは、ポイントがつくということだ。そして、席取りのエントリー時間が6時に前倒しになる。
通常のクレジットカードだと、7時にしかエントリーできないが、1時間早く席を押さえられる、ということだ。
実は、この、ポイントとエントリー時間が早くなるという特典。私は、見落としていたのだ。夏前、長男が異動で帰宅してくるまで。
長男が帰宅してきて。時々、早いシフトの時にそれに乗るということになり。一緒にエントリーしようという段になり、鉄道会社の発行するクレジットカードならば、上述の2つの特典がつくということを導き出した。
私は、席取りで7時にエントリーするとき、7時ちょうどにすかさずエントリーしているにも関わらず、かなりの席が埋まっているのが不思議で仕方がなかった。
だが、ようやく、合点がいった。
ご存知のように、家内のこだわりポイントは、ポイ活とクーポンと節約である。
その事実が発覚した瞬間、長男に目配せをして。家内には内緒だとサインを送った。だが、長男は、家内派。つまりは、女王陛下(注1)につく僕なので、一瞬にしてスルーされた。
心の中の、リトルkojuroが、項垂れて、呟いた。
長男よ、お前もか……。
コジ、そりゃあ、いけないな。ポイントもつかないし。良い席は、とれないよ。
長男は、家内に聞こえよがしに言う。
家内は、そういう言葉には敏感で。かなりきつく叱責されたのは、言うまでも無い。
お陰で、エントリーは、早くできるようになった。そしてポイントも、溜まるようには、なった。
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だが。
その夜、私は、1クール(注2)の自主トレ(注3)を申し出た。
マッサージをすると、家内は、上機嫌になる。
家内が上機嫌になると、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。
(注1)女王陛下とは、家内のことである。私に、ときどき、過酷なミッションを与える、我が家の指揮命令系統の最上位者なので、ときに、家内のことを、そう呼ぶ。
(注2)我が家のマッサージは、家内が録画したドラマやバラエティ番組を見ながら行うことが基本なのである。1クールとは、ドラマ一本分。つまり、1時間、ハーフとは30分。クゥォーターとは15分を、意味する。
(注1)私は、家内のマッサージを、よくする。家内に促されずに、自らの申し出で家内のマッサージをすることを、自主トレと、勝手に呼んでいる。
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。