半熟
以前、ゆで卵器、つまり、エッグスチーマーを購入して、なかなかうまく作れないので、チャレンジしていくと宣言した。
いつか、半熟玉子を作るのだと宣言したまんま、もう、秋も深まってしまった。これも、やり忘れた、夏休みの宿題だった。
ゆで卵を何度か作るうちに、ようやく、慣れてきた。固いゆで卵は、失敗無く作れるようになってきたので、半熟玉子を作るにしては、良いタイミングになったと判断した。
まずは、定番の、固いゆで卵を作ってみる。
これを、ゆで卵器に入れる。
取説通りにセットし、待つ。
すると、チャイムが鳴り、出来上がった。
カラを剥いて、さて、中身は、どうだろう。
確かに、完熟玉子だ。
次に、半熟玉子にチャレンジする。
水も、セットも、取説通り。
そして、スイッチを入れる。暫く待つと、ゆで卵器は、良い塩梅に、湯気を立てている。
チャイムが鳴り、出来上がった。殻を剥いて、さて。
中身を見てみよう。
確かに、半熟だ。でも、とろり感が少ない。
心の中の、リトルkojuroが、ボソッと、呟いた。
温度が関係するから、仕上がりは、微妙なんだよな、きっと。
冷蔵庫の玉子を使用するか、しないか。冷蔵庫から出してから、時間が経っているか、いないか。水の量。蒸気の量。気温。すべてが関係してくる。半熟は、難しい。
実は、この、ゆで卵器。温玉も、出来ると書いてある。
心の中の、リトルkojuroが、ちょっと首を傾げて、呟いた。
それは、もっと微妙だろうな。
また今度、チャレンジしてみよう。
家内のいない日曜日の夕方は、暮れるのが早い。ひとり、ゆで卵を見ながら、机の前に座った。そして、いつものように、ゆめのさんの絵を、ぼんやりと眺めてみた。
ぼんやりと眺めつつ、私は、また、空想の世界に、漂っていった。
この記事は、まつおさんの、この企画に寄せる記事だ。料理をしない私が、エッグスチーマーで作った半熟玉子の記事を投稿するなど、かなり強引だが、お許し願いたい。