皇帝
サッカー元ドイツ代表の、皇帝、ベッケンバウアーはご存知だろうか。
ドイツサッカー界ではとてつもない英雄である。
昔々の話だが。
私が高校の頃。学校の先生で、苦労してサッカーの審判ライセンスをとった人がいた。
その時、もう晩年ではあったが、その皇帝が来日したのだ。
日本代表チームと親善試合をし。その先生は選ばれ、喜び勇んで線審としてその試合に参加した。
ところが、ある事件が起こった。
皇帝が、絶好のチャンスを掴んだとき、先生は、オフサイドのフラッグを上げた。
すると皇帝が先生のところに歩み寄った。
「お前の目は、節穴か!」
と、言い放ったという。たぶん、ドイツ語で。
真面目な先生だった。数日後、学校中がその噂で持ちきりで。先生は、かなり落ち込んでいたように見えた。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジ、ドイツ語で、「お前の目は、節穴か!」って、どう言うの?
なんのはなしです過。
皇帝は、恐らく、文句を一言言っただけだと思う。だが、話に尾ひれがついて、面白おかしく語られたのだろうと推測する。
この話、実は、「なんのはなしですか」の、コニシ木の子さんの記事の中でコメントとしてやりとりした話なのだが、ここで、ちょっとした記事にさせてもらった。
そんなこんなを家内に語ろうとしてソファーをみると、家内が脚を指さして笑って言った。
コジくん、線審って、何?
……。
マッサージ、マッサージ。
マッサージをすると、家内は上機嫌である。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。