読書パーティー【ショートショートnote_83/創作】
家内が私を追及するので、仕方なく、日曜日の夜に投稿するための、ショートショートの創作活動を、細々としている。
ショートショートノートカードゲームを使い、お題を家族に出してもらう。それをテーマに410字以内で、書く。
今回は、長女に、予めスマホのスロットアプリで選択していた以下の5枚から、お題を設定してもらった。
それでは、本編にまいりましょう。
長女のお題から。本編、「読書パーティー」、約410字を、どうぞ。
☆ ☆ ☆
その店は、大通りから路地をいくつか入った、目立たないところにあった。
小洒落た小さい扉を潜り中に入ると、客はみな、貪るように本を読んでいる。
店の壁は全て本棚で。そこから自由に本をとって読むシステムのようだ。
耀は、読書家だった。だが最近、読書の時間が作れず。苛立ちを覚えるまでになっていた。
ブレンドコーヒーをオーダーし。本棚に足を向けると、不思議なことに、耀が読みたい本ばかりが並んでいる。
一冊を取り出し、読み出すと止まらなくなった。
いったい、何時間を費やしただろう。だが、腕時計を見ると、まだ、1分も経っていない。ブレンドからは湯気があがっている。
不思議に思いつつ、勘定を済ませようとレジに向かう。
マスターが、笑みを湛えて言った。
また、いつでも、おいでください。読書を、お気に召すまま。
耀は、外回りを終えるとその店に行くようになった。本棚から本を数冊席に持ち戻り、心ゆくまで読み耽る。
その店の名は、読書パーティーといった。
☆ ☆ ☆
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。
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