みんなでバーテンダー【ショートショートnote_61/創作】
家内が私を追及するので、仕方なく、日曜日の夜に投稿するための、ショートショートの創作活動を、細々としている。
ショートショートノートカードゲームを使い、お題を家族に出してもらう。それをテーマに410字以内で、書く。
今回は、長男に、予めスマホのスロットアプリで選択していた以下の5枚から、お題を設定してもらった。
それでは、本編にまいりましょう。
長男のお題から。
本編、「みんなでバーテンダー」、約410字を、どうぞ。
☆ ☆ ☆
リキはバーテンダーだ。地上の、人と人との出会いをカクテルする天使のことをそう呼ぶ。
最近、神の国では人類不要論が沸き起こっていて。長は、そろそろ潮時かと思っていた。
リキは、でも。
「人は愚かだ。だが、時に見せる美しい心を信じたい。」
そういって、密かに人を支援していた。
Y子ちゃんを使い、誠と望と稀との出会いを演出したのもリキである。その前に、地球の化身のおじいちゃんが現れたのは想定外だったが。
一方、kokuroは、着々と争い事や災いなどを起こし、終焉へ導こうと動いている。
ある日、リキとkokuroが、天国のトイレで隣同士になった。そして、短く、言葉を交わした。
「残す。」
「いや、終わらせる。」
長は、そんな賛否は織り込み済みで。すべては、天使たちに委ねているのだ。
その夜。リキは、えも言われぬ音色に涙した。
明のフルートだ。
「美しきものを残さずして、何が天使だ。」
この世の奇蹟は、みんな、こんなバーテンダーの仕業なのである。
☆ ☆ ☆
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。
■追記②■
また、スタエフで配信します。もしも御時間があれば、お付き合いください。アーカイブも、後日、貼り付けます。
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